人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【独】 口に金貨を ルチアーノ

立ち去る男の背を彼はもう追うことはしなかった。

「……」
「結局、置いていくんだよなあんたも」

俺のことを信じているくせに。
俺が信じているのを知っているくせに。

「……動けんー……」

しゃがみ込んで、新しい酸素を吸う。
誰かが銃声に気づいて来てしまうだろうか。
それでも暫くは足は動いてくれないから。



『すまんな、こんな時間に。
 今から言う住所のところに車乗ってきてくれえ。
 今日は部下連れてこれなかったんだ』


いつも通りの声で、何を返す間もなく。
最後に場所を告げれば、ぷつり、電話を切った。
#ReFantasma
(-120) toumi_ 2023/09/28(Thu) 22:06:35