【独】 Ninna nanna ビアンカ>>-136 >>-137 >>-138 どんなふうにされたって、死ぬよりはずっといい。 くわえたナニを噛み千切るなんて、そうそうできるはずもない。 ただ、私は生きる。 生き延びることだけが、今できる抗いだ。 男たちの態度を見る限り、やっぱり私をばらして捨てるのが目的だったのだろう。 ただ、痛めつけたり、辱めたりすることも求められていたようだ。 一発適当に犯して、あとは殺しておしまい。――そんな判断をされては困る。 私は美人だ。少なくとも顔の作りはいいほうだし、外出するときはメイクを怠らないし、 魅力的に、蠱惑的に自分を見せる仕草くらいは心得ている。 「なあ」 「早めにな」 それでも、リーダー格らしい男に何人かの視線が向いて。 そいつが銃を下ろしたのを見て、安堵の溜息をつかずにはいられなかった。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ (-139) 2022/08/29(Mon) 18:49:07 |