【独】 Ninna nanna ビアンカ>>-140 周囲には四人目までが、腰を下ろして、持ち込んだ酒瓶を開けている。 散らばった私のワンピースの端切れで精液と体液を拭う姿を見て、タオルくらい持ってきやがれと心の中で悪態をつく。 どろどろと汚れていくお気に入りの服は、それでもまだ赤く染まっていない。 私は生きている。 私は生きてやる。 強く熱く犯されるたび、下腹部に力を込めてきちり、と男を締め上げる。 高揚も喜びも、幸福も何もない。 ただ、頭の芯がひんやりと冷えていて、脳の表面はアドレナリンで燃えていて。 「ゃあ、……あぁぁ、…っ」 一分でも長く、一秒でも長く。 ――そうしていれば、男のうめき声とともに、また中で吐き出される。 ずるりと引き出される感覚のあと、どっと疲労が全身を襲う。 それでも次。次、を待ち望むように顔をあげようとしたら、 「いっ、…」 ずきりとこめかみが痛む。思わず声と涙が漏れた。 髪を掴まれ、座ったままのリーダー格の男のところに引きずられる。 そいつはこちらに視線すら向けずに、端末でどこかに通話を始めた。 (-141) 2022/08/29(Mon) 18:50:29 |