【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ>>-145 「そうだな、俺は正直者なんで怪我をしていたら言う」 流石にその表情と言葉に申し訳なさを感じたのか、 しっかりと自分に被害があるわけではないことを告げた。多分。 少なくとも物理的被害はその血の汚れだけだ。 「なんだ、俺が悪いのか? ちゃんと仕留めようとしたんだ」 「これでも頑……」 言葉を止めたのは決して褒めて欲しいわけでもなんでもなく、 今思えば完全に自分の事情でファミリーを撃ったことであり、 むしろあまり良くないことであるとわかりつつ、 怪我の理由も痴情のもつれにジャンル分けされるのかと思うと一瞬で気分が悪くなったからだ。 自分から見ても他人から見てもそうかもしれない。 最近猫と自分が入り込んだその座席にもぐりこむ。 出来る限り汚さぬように気を使いながら、投げられた濡れタオルで手を清め一息ついた。 服の問題がある、日が暮れゆく世界の中であれば目立たないがそのままもよくはない。 だがそれ以上に、もう動きたくもなかった。 「……服は、外で脱ぐ羽目にならなければどうでもいい」 「海に嫌な思い出は、ない」 「多分、泳ぎは微妙」「見るのが好きだ」 #ReFantasma (-158) 2023/09/29(Fri) 2:08:00 |