人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ

まるでその様は大型犬のようだったかもしれない。
貴方が仮面をかぶる手を少し緩めたのが見えたら
ようやっと、手は離して。

「俺が見舞い品を強請る為にわざわざ引き止める
がめつい男に見えるか?」

可笑しそうに笑いながら、けれどとても嬉しそうなのだった。

「ずっと会いたかったんだ。
一人にしちまったし、手が届かない場所に居るのって
こんなに不安なんだなって初めて思った。」

自分が受けた時点で
拷問を貴方が受ける事自体は想定内だった。

だけど、離れている以上
知らない間に何処か遠くへ行ってしまう可能性を
ほんのちょっぴりだけ考えると心配で。

会いたかったし、こうして会いに来てくれて
本当に心の底から安堵したし、嬉しかったのだ。

「リヴィが生きててくれて良かった。
終わったな、俺たちの“仕事”。」

本音を言えば、拷問を受けている間、牢に居る間は
酷く心細くて、気を張り詰めていて。
貴方の前でくらい、抜いても良いだろうか、と思うけれど。
つい、兄貴面をしてしまいそうになるのは、性だろう。
(-178) 2023/09/29(Fri) 9:25:48