【秘】 療育 クレイシ → 商人 ミロク「誰だって外になんかいたくなんかない!けれど俺は……俺は、俺はァッ!!!」 未練を、忠告を、全てを振り切るように扉の向こう側へと飛び出した。 ほんの数秒で冷たい雨が全身を覆い尽くす。 風が体を掬おうとし、大きくよろめき歩くのを阻む。 暴風雨が決意を瞬く間に攫っていきそうだった。 それでも自分はやらなければならない。 子供を探さねばならない。 『たとえ水底、土の下。 果てまでキッチリ探してやって―― 、、、、、、、、、、、、 、、、、 あの子の手を引かぬうちは、帰らねェことだよ』 そうしなければならないと──蛇に囁かれてしまったから。 (-182) 2021/07/11(Sun) 15:43:27 |