人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【秘】 夜明の先へ ニーノ → リヴィオ

「昼に歩いたら目立つね、目立つよ。
 でもオレが言いたいのはそうじゃなくてぇ〜……」

鉄格子越しに面会をしたときより、貴方の口振りは普段通りだった。
それでもそんな姿でこんな時間に歩いていることを思えば、だ。

「……どう見たって重体なんだから。
 ちゃんと寝ていた方がいいってこと」

じっとするのを苦痛に思う何かがあるとは察せられた。
もう一度突いて唇を尖らせてみたが、ぱ、と話せば溜息ひとつ。
そうしてフードを取り去って笑う。

「会えたからうれしいけれどね。
 昼空の下だったらもっとうれしかったけれど」

「オレ、警察官やめたんです。そういうのって聞いてるのかな……。
 だからせんぱいにもどうやって会おうかって考えてたところ。
 まだ散歩は続けるつもりですか?」

ニーノ・サヴィアは死んだことになったから、実際に署で伝えられるのは訃報だが。
やめたのはやめたで事実だから、口調が砕けているのもそのせいだった。貴方も気にしないのだろうなと甘えて。
多分Uターンさせるべきなんだろうが、Uターンしたくなくてここにいるのだろうなと思う。
なら最後の問いは"話す時間がありますか"と同義だ、肯定が返るのなら場所を変えようと思って。
(-188) mspn 2023/09/29(Fri) 12:49:47