【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【魂窓時空】 「……そうか。君に "も" そう思わせる事になるのか。……大丈夫だバーナード。心配だというならこのまま傍に居てくれ。 俺が恐らく駄目になるとしたら、『探していたものが見つからなかった時』と『見つけたものを失った時』のどちらかだ。だから、大丈夫」君が傍を離れるなんてないだろう?と言いたげに笑いかける。 「む。鋭いな。……俺も、折角染め上げたのにすぐに部屋とさよならするのは寂しいと思ってね。他に案があるが……でも、今じゃない気がした。機会が来たらその時話すと約束するからその時まで待っていてくれ」 最も、この時襲撃を喰らうと読んでいた訳ではない。ただどちらかがその様な目にあう可能性も危惧はしていた。だから“何事もなければ”最終日に話そうとしていたのだ。結果的にこれは“何事かあった日”に話す事となる。 「そうだな、半端に一部の感情を知ってるから他者からするといまいち切り替えがおかしいと思うだろうな。王族の頃はまあ、能力もあればそう言う気質の者も多いから問題はそんなになかったんだがね。 大好き……少しニュアンスは違うが、好意的だったという意味では間違ってはいない。巫女に “共感できてしまった” のが──そして俺にそれが蘇ったのが、運のつきだったかな。あらゆる点でね。俺が生きてる受け継いでる時点で、その1割は巫女の願いを叶えられなかったという事になる。何たって、巫女の願いは 『国民が絶える事』 だったもんだからね」 (-255) 2022/03/05(Sat) 8:24:11 |