【独】 舞台役者 ヴィクトル[ 少し前のあの頃。 誰よりも輝きを放ち、皆を照らす太陽は 影の存在にはあまりにも眩しく、 次第に正面から直視出来なくなっていた。 ──違う、直視することを徐々に避けようとしていた。 俺はリーを親友だと思っていた。 だが、リーからすれば、俺は大勢の友人の一人でしかないのでは? ──そう、思われているのではないか。 いつの間にか、手を伸ばしても届かない場所に行ってしまった。 ──と、思っていた。 決して本人には言えなかった心を被う影。 今思えば愚かなことだ。 勝手に決めつけた挙句、勝手に拗ねているのだから。 過去に戻れるなら、当時の俺に左ストレートを全力でぶつけたい。 そして侘び肉をリーに食わせてやりたい] (-375) 2019/04/24(Wed) 0:20:35 |