人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【独】 摘まれた花 ダニエラ

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は、と短い息を吐き。
色んな物が遺っているのに、
何もなくなった
その港で。

「…ミネ……」

ぱちくりと、その大きな声に瞬いて。
あはは、と笑う。…気持ちだけなら、ものすごくよく分かって。

だけど、やっぱり。
我慢とはまた別の話で、同じような文句は出なかった。
そういう人だと分かっていたから。
それを呑み込めてしまうくらいに、聡かったから。

そんな時、ドローンの照らした地面に何か光るものを見た。
見覚えのあるものに、見慣れないものがついている。
…その見慣れないものすら見覚えがあるものだから、また笑えてしまって。

「はーあ。」
「本当に、あの人はあ……」

徐にそれを拾い上げた女は、海に向かって大きく放った。
そうして大きく、息を吸う。
(-418) 2023/10/01(Sun) 20:13:34