【独】 ぼくは ルージュゴリラの行方、ガチャの行方、排出率……詫び石…… 数々の謎を明らかにすべく我々は、未開の地、泡沫領域へと足を踏み入れた。 時は秋。不穏な、生暖かい空気に嵐の匂いが混ざる季節である。 今回、我々はとある筋から興味深い情報を入手している。 謎に包まれた国主の開催する人柱の儀で、16もの人が集められたというのだ。 調査をはじめてすぐ、我々はその困難さに気づいた。 クニヌシの異常な殺意の高さで、猛獣が跋扈し、天候も荒れに荒れているのだ。 二日目には空は真っ暗になり、豚が神にすらなった。 もはや今北産業などという産業を開いている暇などない。そろそろ飽きてきた。 まあなんだかんだ村にはやさしい光が差し、平和に豚神との日々が戻ったらしい。 だが、その平和も一時のまやかしにすぎないことを我々は新たに掴んだ。 クニヌシはまだ、混沌へ向かうことをあきらめてはいなかったのだ。 村人の間に人喰いふぃーっしゅこと、サメが出没するという噂が流れ始めたのだ。 我々は良く知っている。 この村にも恐るべき人狼の噂が流れてきたみたいな事が起こると大概本当になる。 ということは、近々サメも間違いなく現れ、血塗られた戦いが始まるのだろう。 この先どうなるかはわからないが、引き続き調査を続けたい。第17行完。 (-766) 2018/10/05(Fri) 22:58:53 |