人狼物語 三日月国

254 【R18G】星海のフチラータ【身内】


【見】 バンカー ストレルカ


裾の埃を払う。

「──ペイロードベイ、最終点検報告を確認。
 システム、正常稼働中。
 セキュリティチェック完了。ブリッジ、承認を。
 bA-51 バンカー・ストレルカ、乗船します」

データの送受信を行いながらタラップを上っていく。
搭乗口の気密扉を通り、認証をクリアしたのちパネルは閉じて。
淀みなく流れるナビをなぞるように暗唱をする。
ローファー──に似せた流体金属──の底がかつかつと立てる音。

「Ad astra per aspera.
 これより星間航行船ヴェスペッラはセントラス・コスモスを発ち
 シュメール星系へ、第一寄港地惑星アヌを経由したのち、
 スペース・サルガッソーを越え、惑星ウトゥへ向かいます」

「乗船するA級アンドロイドの一員、
 そして星間航行船ヴェスペッラのクルーとして
 皆さまの快適な宇宙の旅をお助けします」

そうしてメインルームへの道を恙無く辿り、
或いは道を逸れそうな者が居れば案内をして──
その場に揃った搭乗員達に、一礼と共に挨拶を述べた。
(@0) unforg00 2024/03/17(Sun) 23:46:02