【見】 3-A 矢川 誠壱[ だけど、それってあまりにも悲しいって。 俺はそれじゃ嫌だったんだって、やっと、 わかったから、向き合うようになった。 それは───] あ、雨宮、 [ 友人の名前を口に出したのは 彼女と同時だっただろうか。 パーカーをかぶったままの彼が声をあげる。 一瞬、間が空いた。 今、返事したな、つまり、は。 ぐぐ、と眉が寄る。 聞こえてた、な?] …… [ なんとなく、複雑な心境に もや、としたものがかかる。 だが、それを口にするのは憚られた。] (@1) ななと 2020/11/29(Sun) 0:22:13 |