| [特に過去のことは隠していなかった。 右胸から下腹部に至る大きな火傷の痕は 当初は浴場で一緒になった神官に 奇異の目で見られることもあった。しかし 戦争で…と、応えれば納得してもらえた。 けれども腫れ物にさわるような様子も見えて 特に深い話題に進むこともなかった。 友人もできないまま 本に目を通す時間が多くなった。 倉庫の書棚で、 彼女の信仰した宗教を学ぼうと思った。 >>1:@17 宗教体系の本も、神話大全も読んだ。 彼女の愛した花や野草の載っている図録や 外国語の名前の謂れも >>1:@14 ……探していた。] (@3) 2024/08/30(Fri) 23:23:00 |