【見】 会議室で寝ている レグルス「……ッ……」 頭の中に響き渡る報。声にならない声。 未だ薄靄のかかった脳では、半分も理解出来ない。 だが、わかることはある……。 (殺人者はいたんだろ) 共感性もない。人と繋いだ縁もない。 だから、そう口にすることが出来る。 「……殺せばいいじゃないか!事情も理屈も知ったことじゃない……! 殺して、終わりだよ!こんなふざけた、く……苦しい状況は! 全部終わりだ!そうすればいい、そ……そうしてやる。 邪魔する奴も……全員!殺してさ!そうだろ……なあ!?」 ──結局、そこにいるだけの、ちっぽけな存在。ちっぽけな言葉だ。 だが、最早その螺子は外れ始めている。何かしらの暴動を、起こしておかしくないほどに。 (@8) 2021/04/28(Wed) 9:39:57 |