【見】 座長 トラヴィス>>@39 >>@40 瞳を閉じて、また開く。 「───分かったさ。 君達は何もしなくて良い。 審美眼を持つ私が二人を、存分に持て成そうじゃないか。 楽しみにしていてくれて構わない。」 ふ、と、不敵に笑う。 私は偽りなく、この館の 『座長・トラヴィス』 だ。「すぐにでも愛の言葉を引き出してみせるよ。 それが叶ってからも、永遠に、何度もさ。 だから心の準備だけはしておいてくれ、 如何なる時であろうともね?」 心の根の部分は、夢に真っ直ぐで、素直な男なのだ。 少し雲が陰てしまっているだけ。 「……ずっと、二人を見ているから。」 すぐにとは言えないけれど 今宵の空のように、いつか、 晴れやかな星空になると良い。 自分を、貴方達を信じて…… するりと抱き締めていた腕を離した。 (@46) 2021/10/26(Tue) 23:18:03 |