【赤】 天野 時雨[ 若干ふらつきながら身体を起こすと、再度吹雪の髪に手を 差し入れて。 目が合えばふ、と笑って、また啄むようなキスを。 そのまま後頭部を支えて今度は一気に口付ける。 驚いた表情の彼女の唇を強引にこじ開け、 先程妹にいたぶられた舌をねじ込んだ。 歯列をなぞり、上顎のあたりに舌を這わせて。 ぬるりと触れた舌を感じれば、自身のそれと絡み合わせて、 水音を響かせた。 空いた手は、パーカーの裾からするりと差し入れて 背中を撫でる。 宝物のような彼女の反応を確かめながら。 ]* (*11) 2020/07/12(Sun) 22:06:59 |