【赤】 夢うつつ 真珠[やがておねだりに応えるように、あの甘美な葡萄を口に咥えて差し出されれば、>>*13] あっ……、それ、それぇ……、 たべる、たべりゅぅ……、ふわふわ、しゅるぅ……♡ んむっ……、はぁ……、れろ……、ちゅ、むぅ…… [蕩け切った顔で舌を出しながらその実に貪り付き、狛の唇からそれを奪い取りながら、そのまま彼の口の中に舌を差し込み、果実の残り香さえも舐め取ろうとするかのように、口の中で舌を動かし、淫らに吸い付く。 喉を通る葡萄の雫は、粘膜を通して身体に染み込み、更に身体が敏感になるのを感じながら、意識は夢心地に溺れて行き、荘厳で絢爛な雰囲気を携えた広間さえも、彼女からは桃色に包まれて見えるのだった。] (*17) 2022/03/20(Sun) 12:17:33 |