人狼物語 三日月国

114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】


【赤】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 抱っこして、と強請るほど幼い子どもではないけれど
 きっと彼はそんな我儘も叶えてくれる気でいるのだろう。
 ―――― つい昨日まで対等であったはずの彼が、
 何故だかすこし、……すこしだけいつもより大きく見えて
 女は微かに息を吐いた。


  「 ぅ、……はずかしいから、
    あんまり言わないで…… 」


 何せ耳は、女の意思関係なく動くもので。
 焦ればぱたぱた暴れるし、驚けばぴんと突っ張るし、
 ―――― 好きだと思えばふるりと揺れるのだ。
 そう、例えば、今のように。

 
(*18) 2021/12/14(Tue) 21:28:17