【赤】 事務員 深瀬賢私の下腹に影が寄り集まり、形を為していく。 ――それは、男性のそれに似た器官。 ただし人間に比べて二回りほど太く、長く、彼女の最奥まで容易に届いてしまうだろう。 幾本かの触手が絡み合った見た目、ぬめりを帯びて、しなり、脈打ってすらいる。 それが、彼女の秘所の真下にそびえている。 スマホのカメラからは、これから捧げられる生贄を見るような光景だろう。 『本気の私の精には、淫魔すら容易に絶頂に導く効果があります。 今の息吹さんには、僅かに取り込むだけでも十分効果があるでしょう。』 彼女に絡みついた触手が、彼女を引き下ろしていく。 ゆっくり、ゆっくりと。 ――意図せずではあるが、彼女が私に主導され、私の膝の上に跨る形。 彼女の好む体位>>*8。 やがて、先端が彼女の秘所に触れて――そのまま、するりと彼女の中へ入り込んでいく。 私の精も、彼女に流れ込んでいくだろう。 彼女を引き下ろす触手は止まる事なく、より深く彼女と繋がっていく。** (*21) 2024/11/15(Fri) 20:07:41 |