【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ゃ、ン……っぁ、 それ せなか、ぞわぞわするから、ぁ……っ 」 発情状態でもないのに、 どうして彼が触れるのがこんなに気持ち良いのだろう。 分からなくて、未知の快感がこわくて、 女は抑えられない声を零し、彼の手を握り締めた。 たすけてほしい。 でも、やめてほしいわけじゃ、ない。 兎はぽろぽろとまた涙を流し、 妙に熱を訴えては疼く下腹部を誤魔化すように、 はふりと息を吐いて 潤んだ瞳で、彼へ縋った。* (*22) 2021/12/14(Tue) 21:30:52 |