【赤】 灯守り 立秋ね、小満。 あの子ともしも会うことがあって。 もしも君の能力が必要と判断したら……使ってあげてくれないかな。 ボクには、会わす顔がないって言ってるらしいから。 [彼女はまだ静養が必要で、立秋域で暮らしていたが、そのうちに出ていくだろうことは予想できた。詳細は語らなかったが、小満だけには頼んだのだ。 ただ、頼むのは彼女のことだけ。 自分の中の苦い思いについては飲み下したまま。 いつも年上の灯守りに甘えていた立秋は、この件に対しては誰にも甘えようとはしなかった。**] (*34) 2022/01/27(Thu) 18:19:57 |