【赤】 「邪毒」 スカリオーネ[ブランシュが上を向くために体位を変えてくれている間に男はリュディガーの様子を伺った。 >>*44確かに困るのはその通りであったが男が勧めたままにベッドに腰かけてくれていたようだ。 その位置が最もブランシュを見れるし客に冷たい場所に座らせるわけにもいかないものだから安心する。 内心は触れられぬが此方を食い入るように見つめ、>>*47それでも手を動かし続けているのだから画術師としての本領を発揮できているのだろう。 ずっと見たいと言っていた場面だ。 そうしてひたむきに『美』に向き合う姿を男は嫌いではなかった] どうだろうか、リュディガー様。 ブランシュお嬢様は。 [>>*41ブランシュがリュディガーに魅せつけようとしているのを確認し、男が声を掛ける。 程よい湿度と気温であった部屋の中、心地好さの中で『美』肌術を施しているブランシュは男から見ても綺麗なものだ。 ここから更に『美』くしくなっていく。 よもや男自身が見られているとは思ってもおらずに上を向き終えたブランシュへと視線を戻した。 相変わらずにその目線は仕事人間のものであるが背中や尻の出来栄えに口角が僅か上がっているのは見上げていればすぐにわかるだろう] (*53) 2022/11/25(Fri) 0:24:17 |