人狼物語 三日月国

114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】


【赤】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 これ以上甘やかされては、本当に駄目になってしまう。
 だから女は、裏街を歩くのを窘める優しさも
 彼から手向けられる甘やかさ以上の過保護を投げたのだ。
 ―― いつか失うことを恐れて、
 その未来が訪っても、ひとりで生きていけるように。


  「 ひゃぅ……っ!
    ゃ、たべないでってば……っ 」


 彼を蹴ってしまわないように注意していたのに、
 指先を甘噛みされるくすぐったさへ、肩が跳ねる。
 脚へ施される愛撫は柔らかな捕食行為のようで
 すっかり余裕を失った兎は、最早言葉のみの抵抗を。

 
(*55) 2021/12/15(Wed) 12:22:53