人狼物語 三日月国

124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】


【赤】 灯守り 立秋

― 元・涼風至からの手紙 ―

[それからまた、しばらくして。
受けた心の傷が癒え、記憶を戻してもらった元・涼風至より、小満の元へ手紙が届いた。

時候の挨拶、それから、辛い記憶を融かしてくれた小満に対する礼が書かれた手紙であった。]

『……正直、あの頃の自分がどう過ごしていたのか、今でもあまり記憶にありません。とても苦しくて、自分ではどうにも出来ない傷を抱えて、日々を無為に過ごしておりました。もし小満様に助けて頂けなければ、今頃一体どうなっていたことか……

私の苦しみと悲しみに触れ、預かって頂き、ありがとうございました。

私を気にかけて頂けたこと、優しく背を撫でて頂いたこと、小満様の腕の温もりを、私は一生忘れません。……、』


[それから改めて、もう大丈夫だということと、立秋域を出るつもりだということが手紙には書かれていた。

最後に、“鴨嶋 すず香”と彼女の本名が添えられて、手紙は終わっていた。]
(*67) mikanseijin 2022/01/28(Fri) 12:52:16