人狼物語 三日月国

124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】


【赤】 灯守り 冬至

  
――回想:処暑からの贈り物


[ 処暑との始まりは 何気ないものだった。

 高性能端末であれど 完璧ではない。
 見聞きする力には当時から秀でていれど
 大きすぎるものは口に入らないし
 それ以上に最も劣っていた性能は 嗅ぐ力。

 だからこそ。
 その劣っている筈のものを通じて
 本体に感知させたその存在――…

 …嗚呼、そうだった
 あれは 葡萄だったかもしれない>>*44
 
 雨水に渡している恵みの正体が
 瑞々しさを伴う香りが果たして何であるのかと
 目も心も ひとしきり奪われたのが始まりだった ]
(*94) snow_rabbit 2022/01/22(Sat) 19:02:18