【赤】 “観測者” 処暑[ 冬至の彼女には正体を教えてもらえたか。 聞けたならば、納得しながらも、あの雪兎が動いていることに、そして彼女の蛍となったことに、感動した顔をしただろう。 ] 「 はい……兄弟みたいで可愛らしいですね、ふふ いえ、私の方こそありがとうございます 」 [ 夕景の中で、雪兎の“兄弟”が遊ぶのを眺め、目を細める。 その温かい光景にとてつもない幸福感を感じた。 むしろ、自分の方こそ感謝しても足りない。 自分の雪兎をこれから冬至の彼女の側に置いてくれることに。 此方を見上げる彼女ににっこりと笑い掛ける。>>2:*99 こんな姿であっても、自身の倍どころではない長くを生きている。 可愛らしいと思う反面、大先輩としてとても慕っているから。 ] (*96) 2022/01/24(Mon) 20:54:35 |