【赤】 灯守り 小満[無論、若かりし時分の話であり。 この身体の時を止める頃には、くだらない話で笑い合うような仲のいい同僚でしかなかったと思うのだが。 いつ頃、どうしてそうなったかなんて覚えていない。 反抗期の抜け方なんて、そうそうわかったもんじゃないだろう。 相手にとっては笑い話だろうそれを、語り草にしないでいてくれるのはありがたい。 こちらとしても、なるべくなら完全に忘れてしまいたい話だ。 たまに私が包丁を握って、飲み明かす。そんな良き仲間でいてくれた村雨を想う*] (*110) 2022/01/22(Sat) 21:25:10 |