【赤】 魔剣持ち ヘイズ「う…すみません。少し調子に乗りました。」 きっと、この街に来る前ならそんな事も言えはしなかっただろう。 でも、あながち嘘ではない。 対価と合意。それがあればどんな望みでも実現できる。 この街に来て、自分の中にあるものに、気づきかけていた。 「ん、あ、ううっ…すごっ、いぃ…」 思ったより温かくて、柔らかくて、締め付けも強い。 けれど、イクリールさん本人みたいに、優しく包んでくれている気がする。 窮屈ではないけれどしっかりと押し広げながら、イクリールさんの声が漏れ聞こえるのをスパイスみたいに感じながら。 (*111) 2021/12/11(Sat) 12:42:33 |