【赤】 灯守り 小満[小満域に彼が入ってすぐに出逢った>>*132のは、ちょうど領域の外にいたからで偶然にも近かったのだが。 まあ、世界中探されはじめた相手が入域してきたら、市井でも小さく話くらいにはあがろう。 時間の問題だった、それだけ。 とっとと領域に匿って、格別の酒を出して。 先代の零した愚痴の話を聞けば、なーにが子育てだ、と肩竦め。 風呂の思い出話になれば、やっぱ今からもう一回行くか?なんて笑い。 いずれ小満を出ると聞けば、行くのか、と寂寥隠さず見送った。 命尽きるまで世界を巡りたい。 その願いを駄々で止めるほど、子供にはなれなかった。] (*133) 2022/01/22(Sat) 23:48:26 |