【赤】 オリト シア[耳に入る音>>*210は聞こえていただろうか。 聞こえていても、熱に侵された頭では意味までは入ってこない。 溶け切った身体は胸元に預けきっている。 お湯の中で淫らに指が蠢いて、身体の内側にお湯とそれだけじゃない熱さが身体を犯す。 お湯に紛れながらも、内側からは蜜が溢れて彼の指の動きを助けてしまう。] ぁ、ぁっ……だめっ、……おく、だめぇ…… [言葉とは裏腹に、身体は弄ぶ指をきゅうと締め付ける。 次第に指では物足りなくなって、抱き込んだ腕の内、短い髪を掻き乱す。 耳元に唇を押し当てて甘く駄々を捏ねながら、潤んだ瞳がもの言いたげに揺れる。まるで続きを乞うように。*] (*216) 2021/05/21(Fri) 0:11:00 |