【赤】 店員 ラン……わかりました……今度、 って ちょっと、蓮司さ…… ぁン っ [パシャンと湯船が波打って。 ようやく疼きがおさまってきた胸へ触れる悪戯な指先に 咄嗟に手首を掴んでしまう。 上擦った声が反響する恥ずかしさに、慌てて口を閉じた。] だめ、です……お湯が汚れちゃうし、 今からしたら、仕事行けなくなりそうだし…… [一度外れた箍は、まだかなり緩んでいて。 簡単に再熱しそうな気配に、必死に理性を奮い立たせながらも 離れようなんて思えずに密着したまま躊躇っていても 燻りはじめた熱がおさまるわけもなくて。 続きを牽制していた手を離せば、背後へ伸ばし 反応している彼にそっと触れた。] (*232) 2021/05/22(Sat) 23:14:39 |