【念】 第11皇子 ハールーン[それは、嬉しい言葉だと思う>>!33。実際『ありがとう』と言おうとして、口を開いた、筈だった。] ──……お仕え、しなくていいよ。 お仕え……しないで…………っ、 [喉が灼ける。人生で感じたことの無い痛みに、身体は正直だ。まるで深く傷を負ったみたいにとめどなく涙が流れる。 ダレンからしたら意味不明な光景だろう。いや、初めからそうか。なにせ大前提を抜かしたまま事を進めてしまっているのだから。 『あなたが好きです』というその一言を抜かして、空洞のまま装った。『主従』という関係を。 きっと自分は分かっていたんだろう、] (愛を告白……してしまえば、受け取ってもらえないだろうって、きっと理解してた、だから騙し討ちしてたんだよずっと……!) 俺はね、ダレンが…………好き、なんだよ…… . (!34) 2021/04/25(Sun) 10:34:30 |