【念】 第11皇子 ハールーン[『この国との縁』>>!49といわれて少しどきりとした。『危険さえ避けられれば』と言われて、魔法具が浮かんじゃう自分はもうダメかもしれない。 やはり自分はこの国の人間で──今、その出生の縁ごと、断ち切ろうとしている。] (……断ち切って、良いんだよ。) [アンタルやまだ小さな弟。イスマーイールを思い出してさえ少し寂しくなるのは、心が今、安定しているからだ。イスハークだってもう2度と会わなくて済むと思うから名前を口に出せる。] ……そうだね。布袋と、物が腐りにくく なる魔石みたいなのあった気がするな。 鮮度を保つ刃物を使ってる魚屋さん多いし そういうの、探しにいこ! ジャムができたら、今日はもう寝よっか [ダレンの手が軽く肩に触れてその笑顔を貰えれば、現金な自分はたちまち元気になる。お手軽だなぁ、というか。 すごく的を得てるんだけど、当人からしたら不思議な言葉を投げながら、朝に使う製菓器具を用意した。] ……ダレンがくれるものの方が、俺には 魔法みたいに思えるなぁ。 * (!51) 2021/04/26(Mon) 17:28:15 |