【念】 ふくろう ホウスケ── ん、 ……ッ! [甘ったるい吐息を吸えば、頭が真っ白に塗りつぶされた。 思わず、重ねた手をぎゅうと握って、 少しも逃げられないようにさらに強くガラスに固定すると 尻の丸みも胸の丸みも押しつぶして、 誰も触れたことのない最奥を目指して 指も、腰も、ぐぅっと押し付ける。 全部が心臓になってしまったみたいに、全身を震わせて せりあがる思いを、鼓動とともに愛しい瑠璃人へと受け渡す。 どく、どく、と熱く脈打つ魂は 果てはあるのかと思うほどに長くて── 自分でも持て余すほどのそれを、全て瑠璃人に搾り取られながら、 徐々におれの体からも、力が抜けていった。]* (!63) 2021/03/02(Tue) 6:20:25 |