【念】 愛らしさで人類を支配するラッコ 瑠璃人[崩れそうになる膝と背をギリギリで奮わせているおかげで何とか人間の様に見えるだろうけれど、言葉は惚けているし涙や汗や愛液や潮を溢れさせてどろどろだし、もはや情欲の塊の様で……このままふたりで溶けて、 ひとつの生き物になれそうな気すらした] ホウ、スケ…… あ、ッん [それでもホウスケに突かれると、 嬌声を上げてきもちいいと伝えた。 おかしくなっていいと言ってくれるから。 変なところも見せてと言ってくれるから。>>!62 ガラスとホウスケに挟まれながら無茶苦茶にされている事に、確かに悦を感じてしまった。苦しい体勢で口を塞がれたって、きもちいい。余裕なんて一切ないけれど、キスをしたまま、ふふっと笑った。 ホウスケが、こっちの孔でも欲望を擦って、俺の内臓を抉りながら気持ちよくなってくれる事が嬉しかった。 溢れる「すき」を伝える間もなくホウスケが呻いて、 握る手に力が込められた。 「ぁ、」と声に出す間にガラスにしっかり押し付けられ、その分、肌も、繋がった身体の中もぴったりとくっつく。 心臓の酷い音をガラスに聞かせながら、 孕む事のない器官さえ愛しい人の子種を欲しがったのか、 熱い欲望を、搾り取る様に受け入れた。 ただでさえキツい腸内が、 ホウスケに注がれる白い圧で更に身体を責め立てる。 満たされ過ぎるくらいに満たされたおなかと、その溢れる快感は女の孔を逃げ場所にしてぷしゅ、ぴゅく、とまた透明な液体を零れさせた。 さっき伝えられなかった分、ホウスケが精で俺のなかを更に拡げている間、「すき。すき、」と湧いた頭の中で繰り返していた。 繰り返していた時間は長く、 お尻に出されたというのに、やけに幸福な気持ちだった] (!65) nikibi 2021/03/02(Tue) 13:21:25 |