人狼物語 三日月国


230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら

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視点:


【人】 機才博士 ウキクサ

― 回想:機械とは ―



[ 博士は博士だ。
  " よりよい研究 "のためにわざわざ研究所を移し、
  住処や環境を変えてまでも己の研究に命を燃やしている。
  それ・・はまるで奇妙な使命感でもあり、
  導でもあり、または自分の存在意義でもあった。

  博士は武力を持たない。
  フランクルのように怪力を持つ研究員もいるけれど、
  そもそもが自分を人間と称する思考回路の持ち主なれば
  力で旧人類に該当する存在を排するのは領域の外の話。

  初めてその機械と見えた時に、
  博士は書面へ同意し、それから機械の姿を見つめ>>0:11 ]


  リヒトーヴ、と言いましたか。
  機械の貴方がなぜ人類を排さないのです?

  ──話には聞いていましたが
  実際にこうして契約を交えると、なんとも不思議です。


[ どこで彼らの話を聞いたのか。
  博士は明かさなかったが、機械にはもしかすれば
  思い浮かぶ顔があったかもしれない。 ]

 
(26) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 18:58:52

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  孔雀革命。
  侵略者ではない、人類の友であるようですね。

  ならば貴方が守りたい温室──ああ、楽園でしたか?
  それを私たち浮草生命研究所も守りましょう。
  リヒトーヴ、貴方の協力に感謝を。


[ そう言って、博士は微笑み頭を下げた。
  美しい温室への欲も興味も関心も表には出さずに、
  人らしからぬ肉体を持ちながら
  人らしい表情を浮かべて。* ]

 
(27) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 18:59:04

【人】 機才博士 ウキクサ

 ― 現在 ―



[ 博士は人間というものを愛している。
  不全、心、思考、迷い、機械よりも弱い生命体。
  植物に近いのがきっと人間だ。
  光や酸素がなければ生きていけず撓れる植物のように、
  人間もまた、庇護がなければ生きてはいけまい。

  故に博士はAIや機械のことを理解は出来ないだろう。
  今や良好な関係を築いているリヒトーヴはともかく、
  滞在を許した彼ら・・のことも。 ]


  ────……、


[ 新人類を擁する研究所と、同じく庇護する彼ら。
  博士の興味関心は彼ら側の新人類に寄っているが、
  AIとはどれほど人の真似事が上手いのか
  という点ではAI達にも興味はあった。

  ──初対面で既に、約一名には顔を背けられたが。>>0:69 ]

 
(28) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 19:28:31

【人】 機才博士 ウキクサ

 



   [ 博士にはおおよその理由に見当がついているが
     決して真意を尋ねることはしなかった。

     ただ時折施設内で相まみえることがあるたびに
     にこ、と笑って通り過ぎるだけ。 ]


 
(29) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 19:28:41

【人】 機才博士 ウキクサ

 

[ ──そんな存在が、もし自分を追い掛けでもするのなら>>13
  博士は振り返って足を止めるだろう。
  頭上のフェアリーサークルで光合成を終えたところだ。
  後はそのデータを分析するだけだった。 ]


  追いかけてくるのは初めてですね。
  てっきり貴方には嫌われたものだと思いましたが。

  何か御用ですか、お客様。


[ 博士は首を傾げて簡潔にそう尋ねた。
  同時に、個体名を呼ぼうとしたけれども
  名を知らぬことに気付き、お客様、と呼び変える。

  臆すことも、場を辞した彼へ気遣う素振りも見せず
  「ここでの生活はいかがですか」と
  無難な言葉も口にして。* ]

 
(30) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 19:28:46
機才博士 ウキクサは、メモを貼った。
(a14) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 19:30:42

【人】 機才博士 ウキクサ

 ― 博士と被検体と ―



[ 博士にとって関心があるのは、
  " 環境に適応が出来る人間 "の模索だ。

  そう、それは例えば、植物のように。
  植物は気温や天候、様々な環境に適応し、成長し、
  進化を続けて強かに生きて蝕まれてきた。
  ならば人間にも、植物の強さを与えれば
  新しい人類の形を成すことが出来るのではないのか。

  灰は灰へ、塵は塵へ、土は土へ。
  それらの下にある文明が芽吹けば生きて行けるだろう。
  どんな手を使っても、どんな姿になってでも
  " 生きる "ことは生命体の特権だ。

  故に、メディウムへ植物を与えた。
  故に、フランクルへ螺子を与えた。
  故に、インビトロへ胎児を与えた。
  故に、ビオトへ水槽と脳を与えた。 ]

 
(58) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 21:27:38

【人】 機才博士 ウキクサ

 

[ 彼らは患者であり、被検体であり、適合者である。
  博士のあくなき知的好奇心を満たしてくれる。
  " 現在 "よりも前のことを
  彼らが憶えているかは定かではないけれど。

  名前も忘れてしまっていたのであれば、
  博士は時に、名を与えてやりもしただろう。 ]


  私の可愛い患者たち。
  ──忘れていることは、忘れたままでも良いのです。

  思い出したいのならば咎めはしません、が。


[ フランクルが何かを気にすることがあったなら>>0:89
  博士はそう宥めて" 気にさせない "ことにした。

  もし彼らから、彼ら自身のことを聞かされていても
  訊かれぬ限り博士は教えることはない。 ]

 
(60) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 21:27:51

【人】 機才博士 ウキクサ

 


 [ すべては生命の進化のために。* ]


 
(62) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 21:28:18

【人】 機才博士 ウキクサ

 ― 現在 ―



  緋雁。
  良い名ですね、植物の彼岸と同じです。

  ご存知ですか。彼岸花。
  食べた者に黄泉路を渡らせる強い毒性を持つ花です。
  貴方の赤い髪にも相応しい。


[ 嫌ったわけじゃない、とその個体は言う。>>59
  ならばその言葉を受け止める以外、博士には無い。
  思いがけず名乗ってくれた名前を頭上にインプットし、
  個体と照合させ、データを保存した。

  ふふふ、と笑う博士の意識は、
  目の前の個体そのものよりも植物の方に向いている。
  初対面の時の態度も、その後の空気感も、
  なにも気にせず名前を褒めて。 ]

 
(69) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 21:52:06

【人】 機才博士 ウキクサ

 

[ 博士はついで、首を傾げた。
  語るのをやめて彼の質問を咀嚼する。>>64
  途切れ途切れに紡がれる物言いはまるで人間さながらで、
  何を躊躇っているのか、と訊き返しそうな程。 ]


  知りたいのですか?
  緋雁。
  貴方が、人間である私が行っている、研究内容を?


[ わざわざ追い掛けてまで?

  ──くす、と笑って博士は少しの間を置き、
  構いませんよと口にした。
  内密にしているわけではない。
  尋ねられれば教えてきたことだ。 ]

 
(70) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 21:52:26

【人】 機才博士 ウキクサ

 


  現行環境には、機械やAI────
  メディウムたち新人類と呼ばれる者が適合しています。
  人間……貴方たちが言うところの旧人類。
  それらの要素を引き継いでいるのは新人類ですね。

  何故なら機械は、
  " 人のように思考する "機能があれど
  所詮人の真似事に過ぎず、
  そのリミットは人を越えられない。
  ……と、認識しています。


  植物は古来より、環境に適して進化を遂げました。
  私はその強さを、柔さを、脆さを、
  人類に与えて生命力に変えていきたい。


 
(71) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 21:53:10

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  ──まあ、つまるところ、
  私の研究内容は" 人間を人間のまま留める "ことです。

  ……こんな話をすると
  機械側の貴方たちに殺されてしまいそうですね、ふふ。
  ねえ、緋雁


  貴方にとっての人間旧人類は、一体なんですか?


[ 博士は一定の温度感で変わらず微笑んでいる。* ]


 
(72) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 21:54:14
機才博士 ウキクサは、メモを貼った。
(a28) 鬼葉 2023/11/20(Mon) 21:56:05

【人】 機才博士 ウキクサ

 ― 現在 ―



[ 博士にとって、
  " 食べれば死ぬ "花は恐ろしいものではない。
  植物とは須らくが興味深く、進化を経た生命であり、
  その名を冠するのは非常に良いことのように思えた。 ]


  ふふ。
  嬉しくは……なさそうですね。


[ 機械には興味のない話だっただろうか。>>109
  ならばそれでも別に構わない。
  博士に必要なのは誰かからの共感というわけではなく、
  ただ、自分の研究を為すことだけだ。

  彼から紡がれる疑問に、博士は「ふむ」と笑い ]

 
(125) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 10:23:35

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  人間とは。
  思考のフリではない こころ を有する生き物です。
  プログラミングされていない、喜怒哀楽を持つ者。
  教えられずともそれらを得られる生命体。

  こころが強いばかりは人に非ず。
  寄生虫ならぬ寄生植物……
  それらの" 宿主 "となってしまうのも承服し難い。


[ 博士はあくまで淡々と、
  インプットされた文字を出力するように語る。 ]


  要は、心を旧人類と同じく保持させたい。
  故に私は、旧人類こそ新人類にしたいのですよ。


 
(126) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 10:23:39

【人】 機才博士 ウキクサ

 


  人間とは、心を持ち、心のままに生きるもの。
  私の心は私の理想とする新人類の創造と研究。

  言葉にするのなら、これが一番相応しいかと。


 
(127) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 10:23:48

【人】 機才博士 ウキクサ



[ 人間を人間のまま留める。
  それは博士にとって、フラスコから子を作るのではなく
  旧人類を新たなステージへ引き上げることだ。

  適合。進化。──その言葉通りに。 ]


  ふふふ。報いですか。
  殺さずにいられない、は貴方に施されたプログラム誰かの意思

  不思議ですね。
  生命に適さない蝕まれた大地によって不利益を被るのは
  " 元から存在した "生命群旧人類のはず。
  貴方たち機械……AIに影響はないのでしょう?


  人類以外の生命体を全て守りたいのでしょうか。
  ならばなぜまた新" 人類 "を擁するのか?
  私にはそれが不思議でならないのですよ、緋雁。


[ 彼の組織による常識、規則、掲げる思想。
  博士が知りたいのは大多数に向けられるものではなく、
  彼個体による認識だ。
  概ね満足いく返事が得られた。 ]

 
(128) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 10:25:07

【人】 機才博士 ウキクサ

 


  貴方のその私に対する疑問は、人の真似事?
  それとも──枠組みの外へ行きたい?

  ……興味深い個体ですね、緋雁。


[ 博士はまじまじとそのAIの顔を、瞳を見つめた。
  組み込まれたコードを探るように。** ]

 
(129) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 10:26:05
機才博士 ウキクサは、メモを貼った。
(a37) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 10:29:36

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  ふむ?
  その質問には否とお答えしましょう。

  心とは、どう転ぶか分からぬ故に心です。
  同じ道を歩むなと我々が" 枠組みを決める "のは
  定義づけされたプログラミングに他なりません。


[ 博士はにこやかに笑んで首を横へ動かした。>>134
  それからやや思案するような様子を見せ、 ]


  逆にお尋ねしますが。
  新人類には、旧人類と同じ道を歩まぬ保証があると?


[ 機械やAIならば制御というものが成せるだろう。
  しかし、新人類はあくまで人類の名を冠する生き物。
  これらの問答は博士のみでは新たな解が見つからない ]

 
(158) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 20:03:30

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  しかし今、多くの旧人類は機械に対抗している状況です。
  こうあれと望んだ貴方の創造主は、
  同類を排さんとする心の持ち主なのでしょうか。

  その設計者、そもそも存命なのですか?


[ 設計者に訊いてというのは正道の一手だが。>>135
  訊きたくとも相手が分からねば雲を掴むようなもの。
  それに、理念などには確かに興味もあるけれど
  生み出されたAI達の思考プログラムこそ関心の対象だ。

  博士は植物と人間の権威であり、機械類には疎い。
  フランクルの頭の螺子が緩いのもその証左だ。

  今しがたこの個体から仕入れた話を頭上に保存し、
  消えないようロックをかける。
  眼球を精巧に象った偽の瞳には、
  果たして本当に正しい景色が見えるのだろうか? ]

 
(159) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 20:03:39

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  殺すべき対象かどうか、ですか。
  ふふふ、私は貴方たちのそのやり口は賛同しませんね。
  研究と生きて研究と死ぬのが私の全てです。

  そも、貴方の本部が私たちを" 対象ではない "と
  見做したのでしょう?>>0:2


  それでもなお私を直に判断しようとする意思、
  随分と人の真似事がお上手に見えます。
  ……ですがやはり、人には足り得ませんか。


[ 或いはそれも高度なAIの技術のひとつなのだろうか。
  見目を旧人類に寄せて作られたAIの一体。

  これが壊れる時は、一体どんな時なのだろう。 ]

 
(160) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 20:03:43

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  あら。
  逃げられてしまいました。

  AIというのも存外触れてみれば面白いものですね。
  あれ・・を作った人類に興味が湧きます。
  叶うなら生きていて欲しいものですが──


[ まあいいでしょう、と博士は追い掛けずに踵を返した。
  AIが突如逃げ出すという態度にも反応の仕方にも、
  殺すかを見極められていた事実も気に留めず。

  ただ、自分の興味関心ばかりを優先している。 ]

 
(161) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 20:03:48

【人】 機才博士 ウキクサ

 

[ 例えるなら。

  彼らAI、機械にとっての思考プロセスとは
  おおよそが1-1=0、といった手順を踏む。

  反対に人類はこころを経由して物を考えた時、
  おおよそが1-1+3……といった途中式を挟むのだ。


  博士はそれらを須らく愛している。
  ちゃんと手入れをしても時に育ちきらぬ植物のように
  未完成で不全的な、人間のこころというものを。 ]


 
(162) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 20:03:55

【人】 機才博士 ウキクサ

 


  (  ──……まあ。
     彼は結局のところ、思考のフリがお上手なだけ。

     黄泉路彼岸を渡るのが先か、
     使命悲願の成就が先か。
     ……私の与するところではありませんね  )


[ 頷いて、博士は研究室に戻ることにした。
  ────まさかその後、患者が運び込まれてくるなどとは
  さすがの博士もまだ想像していない事態である* ]

 
(163) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 20:04:51
機才博士 ウキクサは、メモを貼った。
(a43) 鬼葉 2023/11/21(Tue) 20:05:27

【秘】 苗床環者 メディウム → 機才博士 ウキクサ

[彼女ならば、検査中にメディウムの身体が何者かによって「弄られた」痕跡を易々と見つけ出してしまっただろうし。その「何者か」も、当ててしまえるのだろう。

………内側に残っていた「痕」はまるで、生殖行為のソレに近いようなモノであったから。]
(-125) kuromuwabi 2023/11/21(Tue) 23:23:31

【人】 機才博士 ウキクサ

― 研究所内 ―



  ご苦労様です、リヒトーヴ。
  後はこちらでお引き受けを。

  フランクル、事情は後で詳しく聞きましょう。


[ メディウムを運んだリヒトーヴに軽く礼をし、
  博士は取り乱しもせず患者の容態を一瞥した。
  毎朝の検査を行う中で
  こんなことは記憶の限り初めてであるはずだ。

  事例、症例、今までの検査記録を呼び出しながら
  博士の思考はくるりくるりと廻り続ける。

  AIでいうところの稼働限界が来たか。
  或いは新人類の適合反応にエラーでもあるのか。
  もしくは博士の知らないなにかか。 ]

 
(235) 鬼葉 2023/11/22(Wed) 18:55:24

【人】 機才博士 ウキクサ

 

[ やがて患者が目覚めるのなら、
  博士は「おはようございます」と挨拶だけを投げて
  検査に着手するための準備を始めた。>>187

  その過程で、気付いたこと・・・・・・はあれど
  敢えて口に出すことはしない。
  フランクルが手伝いたがるなら器具の用意でも頼んだし
  残り二人にも同じように指示しながら。 ]


  愛ですか。
  突飛な質問ですね、メディウム。


[ どうして愛を求めるのか。
  尋ねる患者に、博士は穏やかな声で返した。 ]

 
(236) 鬼葉 2023/11/22(Wed) 18:55:34

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  愛とは、植物に与えられる水に近しい。
  水がなくても生きられる品種もいますが、
  水があった方が息がしやすくなる。

  ……というのはあくまでそれらしい論であり
  いらないものを欲しがったりはしないでしょう?

  愛してほしいから、愛を求めるのですよ。きっとね。


[ そしてその欲求は、博士では到底叶えてやれないものだ。
  彼らを患者、被験者、或いは研究者として慈しんでも
  その情動は愛と呼べるほど真っ直ぐなものではない。

  博士が愛しているのは知だ。果てに研究がある。
  特段治すべき箇所がないことや怪我の有無を確認し終え
  なるほど、とひとつ息を零した。 ]

 
(237) 鬼葉 2023/11/22(Wed) 18:55:43

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  貴方が望むなら接近禁止令でも張りますが、
  そうでないなら私からは不問にしましょう。

  貴方を見る限り、これは初日に彼らへ言い含めた、
  研究の妨害にはならなさそうですからね。


[ むしろ。
  続けば続く程に、交流が深まれば。
  博士の求めるデータは手に入るのではないか?

  そんな思惑を孕み、博士は患者の意思を問うた。* ]

 
(238) 鬼葉 2023/11/22(Wed) 18:55:53

【人】 機才博士 ウキクサ

 ― 某日 ―



[ 研究棟は浮草生命研究所の要であり心臓部だ。
  故に" 関係者以外の立ち入りを禁ずる "を掲げているが
  そもそも今まで、ここには関係者しかいなかった。

  受付に人員は必要ない。>>208
  何故なら受け付けねばならぬ客が不在だから。

  招かれざる客というものも、ここでは容易に招かれる。
  元よりもはや開かれた門に等しい場所だ。
  だから博士は、挨拶もなしに声を掛けて来たその存在に
  淡々と応じる以外の選択肢を取らなかった。 ]

 
(240) 鬼葉 2023/11/22(Wed) 19:05:47

【人】 機才博士 ウキクサ

 

  ごきげんよう、お客様。
  ……貴方に有益な情報のデータベースがある、と?

  具体的に、何が知りたいのかはともかく──
  構いませんよ。
  貴方たちの擁する新人類にも興味がありますから。


[ きゅるる、と頭上のフェアリーサークルが揺れ
  博士の頭にデータを呼び出す作業を始める。
  動向を窺うように目の前の個体を見つめた。** ]

 
(241) 鬼葉 2023/11/22(Wed) 19:05:51