人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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到着:XIII『死神』 タナトス

【人】 XIII『死神』 タナトス





[ 枯葉が一枚、空を舞う。
  俺はそれをただ、見上げた。 ]


 
(45) あさき 2022/12/11(Sun) 2:36:12

【人】 XIII『死神』 タナトス




[ その樹の根元には傷ついた獣。
  他の生き物に襲われてしまったのかな。
  生々しい傷跡は隠されることもなく。

  ごめんね、俺には君を救えない。]


 

 
(46) あさき 2022/12/11(Sun) 2:37:49

【人】 XIII『死神』 タナトス



[ 弱くか細く、その灯は今にも消えゆこうとしている。
  震えるその命のとなり。
  そっと腰を下ろす。 ]


  これしか無くて。
  ……ごめん。寒いかもしれないね。


[ お日様の匂いのするハンカチを君に。
  せめて傷が見えなければいいけれど。


  俺の贈り物ギフト
  君を救えるものじゃない。
  だからただ側に在るだけ。

  魂の在り方のせいかな。
  時折、こうして
  誰にも気づかれないままだったはずの
  小さな終焉に導かれる。]

 
(47) あさき 2022/12/11(Sun) 2:39:22

【人】 XIII『死神』 タナトス



  痛いよね。
  わかるよ、俺も死んだことがあるから。
  苦しいかもしれないけど
  大丈夫、俺がそばにいるから。
  
  ――最期まで。

(48) あさき 2022/12/11(Sun) 2:40:25

【人】 XIII『死神』 タナトス

 


[ 随分冷たくなった身体を
  証の潜む掌でそっと撫でてやれば
  安心したように獣は目を細め、


  ―――その命の、幕を終えた。 ]

(49) あさき 2022/12/11(Sun) 2:41:17

【人】 XIII『死神』 タナトス



  死は終焉。
  静寂、停止、――再生。
  どうか安らかに。


  いつかその先で逢う日まで、
  少しだけ先に逝って
  待っててくれないかな。


 
(50) あさき 2022/12/11(Sun) 2:42:18

【人】 XIII『死神』 タナトス




[ 空には温かな光。
  きっとこれなら 君もちゃんと還れるね。

  よかった。
  作った墓に手を合わせて。 ]

 
(51) あさき 2022/12/11(Sun) 2:43:45

【人】 XIII『死神』 タナトス




[  もう誰にも届くことのない
   静かな鎮魂歌を。

   どうか君のために。 ]**



 
(52) あさき 2022/12/11(Sun) 2:46:16
XIII『死神』 タナトスは、メモを貼った。
(a9) あさき 2022/12/11(Sun) 2:58:52

【人】 XIII『死神』 タナトス




[ まるで骸のようだった。
  それでも、彼は 笑った。>>70 ]


(243) あさき 2022/12/12(Mon) 1:23:44

【人】 XIII『死神』 タナトス




 よく生きたね
 偉い偉い。
 



[ 四年前のあの日。
  ――そうだね、思い返すのならば。

  俺は酷く安堵を覚えたんだ。 ]

 
(244) あさき 2022/12/12(Mon) 1:25:36

【人】 XIII『死神』 タナトス




[ 君が生きている今に。
  生きる事を決して忘れようとしない君に。
  確かな温もりを持つ君に。
  
  
  

  自ら命を絶たなかった 君に。  
  魂が、きっと。 ]
(245) あさき 2022/12/12(Mon) 1:26:52

【人】 XIII『死神』 タナトス




[ 君の目線に合わせるように膝を折って
  俺が纏っていた白のローブを君に降らせよう。
  北に近いこの土地は、少し冷えるからね。


  それからすっかり絡まった髪に触れ
  その頭をそっと撫でたんだ。 
  怖がらせないように。


  俺の表情には憐憫なんてない。
  心から、君の再生を祝福していた。


  その笑みに君が覚えるものを、
  俺は知りはしないけれど。 ]


 
(246) あさき 2022/12/12(Mon) 1:27:58

【人】 XIII『死神』 タナトス





  やあ、『吊られた男』
  俺は『死神』。


  この地の君の生に、終焉を告げにきた。
  

  どうか手を取ってくれるかな。
  俺は君の望む『神』ではないけれど。



  
(247) あさき 2022/12/12(Mon) 1:29:06

【人】 XIII『死神』 タナトス





  来てくれるかな?
  俺達の "箱庭"に。



 
(248) あさき 2022/12/12(Mon) 1:29:54

【人】 XIII『死神』 タナトス



[ 洋館へ、ではなく。
  敢えてその言葉を用いた。

  ここよりは良いだろうしね。
  君がその気になるならなんだってよかった。
  君が生を全うできるのならば、なんだって。

  ――俺が思っていたよりも
  君はもっと、神に魅入られた人だったから
  必要のない配慮であったかもしれないね。 ]

 
(249) あさき 2022/12/12(Mon) 1:31:03

【人】 XIII『死神』 タナトス



[ 彼の名はユグと言った。
  加護を受けたその名を、俺は好んで呼んでいる。
  吊られた男は長いしね。うん。


  とりあえず人前に出せるように洗うのを手伝った。
  ローブは君にあげるよ。
  どうせ彼ら政府に貰ったやつだ。
  着る物もまともに無いなら――無いよりマシだ。


  身体は弱ってはいるかもしれない。
  せめてふらつかない程度になるまでは
  歩く事も手伝うこともあったかもしれないね。


  そんな時かな、
  君達が遭遇し合ったのは。>>193>>240 ]

 
(250) あさき 2022/12/12(Mon) 1:41:09

【人】 XIII『死神』 タナトス



[ 彼の拳がユグを狙うものだから
  条件反射。
  利き手左手で庇う事が出来たなら
  運が良かったかもしれない。
  悪ければそのまま彼の拳は俺の顔に突っ込んでく。 ]
(251) あさき 2022/12/12(Mon) 1:56:07

【人】 XIII『死神』 タナトス



  挨拶の仕方を忘れてしまったのかい?
  ゼロ。

  小さい子も見てるよ。
  元気なのは程々で。



[ 怒るでもなく、微笑んで。
  血気盛んとも言える年頃のそう変わらない
  青年の頭を撫でた。
  落ち着くんだよ、よしよし。


  俺の名前は洋館へ来てからは空白になった。
  だから、
  ゼロが何と呼んでたって気にはしない。 ]

 
 
(252) あさき 2022/12/12(Mon) 1:57:34

【人】 XIII『死神』 タナトス

 

[ ああそうそう、頭を撫でられるの
  嫌がる子も居るけどね。
  癖なんだよ、ついついね。


  だからこの時のゼロも俺の撫で撫での餌食だ。
  
  
  ここには、俺に頭を撫でられたことのない者なんて
  居なかったよ。証持ちもメイドやなんたらも関係ない。


  ……ああ、露骨に嫌な顔する奴も居るけどね。
  嫌われてようが関係ない。

  癖ってそういうものなんだ ]*

 
(259) あさき 2022/12/12(Mon) 2:01:13
XIII『死神』 タナトスは、メモを貼った。
(a45) あさき 2022/12/12(Mon) 2:06:19

【人】 XIII『死神』 タナトス



 



 おしえてください かみさま
 あなたが わたしに つけたなまえ


 『 死 』 は


 いったい どんな ものなのですか?



(361) あさき 2022/12/12(Mon) 21:38:08

【人】 XIII『死神』 タナトス




 わたしたちが その ひとみにうつす こうけい


 それが この せかい箱庭 のすべて




 へいわで へいおんな  ゆりかごのなか




 『 死 』は とおき はての 
  たどりつくことのない ものの はずでした



  それいじょうも それいかも
  そのことばには なんの いみもない


  とおき  遠き  果て

  識ることの ないはず の
 
(362) あさき 2022/12/12(Mon) 21:39:47

【人】 XIII『死神』 タナトス






 わたしたちは しってしまいました


 わたしたちの おわりは


 わたしたちのなかから はじまってしまった



 
(363) あさき 2022/12/12(Mon) 21:40:45

【人】 XIII『死神』 タナトス



 どうして どうして どうして


 わたしの いのりは とどかないのですか
 きのうまで 癒えたはずの きずぐちから
 ちをとめることは できないのですか



 どうして あなたは わらっているのですか?
 どうして あなたは しんでしまうのですか?

 どうして あなたは 
 わたしにいたみを おしえるのですか?
 

 わたしに いみなんか いりません
 わたしに こたえなど いりません



 それでもわたしは
 『 死 』を 見届けねば ならないのですか?

 かみさま かみさま


(380) あさき 2022/12/12(Mon) 22:02:25

【人】 XIII『死神』 タナトス








  ねえ   教皇
  きみは 何をしていたの


 [ はこにわで

   いつか 交わされた ことばは―――] *





    
(381) あさき 2022/12/12(Mon) 22:05:43

【人】 XIII『死神』 タナトス

 ― 現在/温室にて―


[ 洋館の3階の一画にそれは存在する。
  花畑のど真ん中にある洋館ではあるけれど、
  なんだかんだと頼んで作らせてもらったそこで
  花や野菜を育てている。

  洋館ではそこそこの古顔になったからね。

  新たにやってくる子達の中には
  心身共に疲れ果てたような子もいれば、
  勉学に触れることのなかった子もいる。

  そんな子達に読み書きを教えることもあれば
  こうして共に野菜を育てたりもするよ。
  先生、そう呼ぶ子たちも居たかもしれないね。
  

  もうすぐアリスの誕生日。
  彼女が一生懸命に水をあげて実ったトマトも
  誕生日を迎える頃には食べ頃かな。 ]

 
(391) あさき 2022/12/12(Mon) 23:10:44

【人】 XIII『死神』 タナトス



[ 食事は基本的に、彼ら政府が用意してくれるけれど
  時折、こうして採れたての野菜を持ちこんで
  料理をする事もあるよ。
  生業としている者と並べる、とまではゆかずとも
  そこそこ好評は頂いている


  ……と、思う。


  今日は北の方面のメニューを試してみよう。
  シチューって言うんだってね。
 
  
  アリスが前に眺めていたから。
  誕生日までに腕を上げておかなくては。


  ……さて、出来栄えは。



 79点くらい あればいいな ]*

 
(393) あさき 2022/12/12(Mon) 23:28:42
XIII『死神』 タナトスは、メモを貼った。
(a61) あさき 2022/12/12(Mon) 23:31:53

【人】 XIII『死神』 タナトス

回想




[ むかしむかし。
  俺がまだ、生きていた頃の話。 


  いや、きちんと言うならば
  俺が殺される前の話かな。

  

  ――訂正しようか。
  俺は死んでもいない。
  生き返ったわけでもない。



  死ななかった。
  死ねなかった。




 『 死神 』の証は、死を否定する。
  ほんとうの、寿命がくる、
  その日まで。     ]
(663) あさき 2022/12/13(Tue) 23:32:33

【人】 XIII『死神』 タナトス

 
[ 産まれた場所はそれなりに裕福でした。
  東の街の中心の方。

  僕は彼女
母親
にとって、
  大事な大事な、人形でした。 


  僕が父親に会ったのは、たった一度。
  父親にあたる人は、
  …………。


 

  母親の家柄は由緒あるものだけれど、
  もっと優れた家柄の夫は
  彼女をなにひとつ認めませんでした。

  彼女はそれが許せなかったのです。
  知識も、自分自身の美も、
  家柄を守ろうとする名誉も。
  何より夫を愛する心さえも否定されたのですから。 ]

(664) あさき 2022/12/13(Tue) 23:34:51

【人】 XIII『死神』 タナトス




 



[  いつからか彼女は壊れてしまいました。
   

  母親が呼ぶ僕の名前。
  レナトゥス。


  本当は僕の名前ではありませんでした。
  これは父親の名です。


  
  レナトゥス・ウィン・レグルスト。
  ―――どこかの言葉で
  復活を祝福する、その名前は。


 
(665) あさき 2022/12/13(Tue) 23:37:58