人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【秘】 オネエ ヴィットーレ → 路地の花 フィオレ

「ふふ、お買い物デートね♡
楽しみにしてるわ。前よりいいお店にしちゃうんだから。」

未来の約束を結ぶ。
未来を手に入れてみせるという覚悟を暗に示す。
その約束は、決して今の状況には負けない、屈しないと、
己を奮い立たせる燃料となって。

「……貴方は本当に優しい子ね。ありがとう。
貴方みたいな子のお友達で、アタシは幸せものだわ。」

一つ一つの優しさが、傷ついた心に染み渡る。
ガラス越しの体は抱きしめられないけれど、
心には何も隔てるものはなく、貴方の言葉に抱きしめられた。

「……うん、頑張って。そして迎えに来て。
……待ってるわ、アタシの可愛い家族……」

ぴとり、ガラス越しにこちらも額を当てる。
冷たいガラスが、2人分の体温で温まった。
あんまり長く話すと、貴方も疑われちゃうかも、
なんて眉を下げて苦笑を零しながら添えて。
(-109) arenda 2023/09/24(Sun) 6:18:04

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ

痛みに耳がキンキンする。
貴方の言葉を上手く噛み砕けない。
自分の指がどうなってるかの確認も出来ないまま、
ただ痛みに耐えるように丸くなる。
惨めな姿だ。大の男が縮こまって。
惨めな惨めな───
か弱い姿だ。


「……っ……何する気?
人間は…………そんなに丈夫じゃないわよ……」

割れた音、ガラス瓶の音。
昔落とした瓶を拾った時に、指を切ってしまった
ことを思い出す。
乱雑に割れたガラスは……刃物と何ら変わりは無い。

(本当に…………ここで死ぬかもしれないわね……
ごめんなさい……フィオレ……アリーチェ……
約束、守れないかもしれないわ……)

心の中で懺悔して。
後は、痛みが限界を超えて飛びかけになる意識の中、
貴方の楽しむ声と施す内容を、ただ恐怖と共に待つのみだった。
(-111) arenda 2023/09/24(Sun) 6:25:34

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ

まず感じたのは、額に濡れた感触。
何度も感じたことのあるそれは、なにをされたかなんて
一瞬で察することが出来た。
ぞわっ、と嫌悪感が身体中から沸き起こる。
憎い相手に愛情表現をされるほどおぞましい事など、
この世には存在しないのではないだろうか。

「いっ………………!」

それから、やわく少し盛りあがった唇の肉が、
プツリと音を立てて薄く切れ、まだ新鮮な赤い血が滴る。
神経の一層集まったそこの痛みは、麻痺しかけた体にも
鮮明に痛みを伝えてきた。

獣が、僅かばかりの理性で止まり。
少しの間。男は反撃をしない…………できない。
痛みによる恐怖が、腕を振り回すよりも脇を固めて
外部からの暴力に耐え忍ぶよう形をとる。
腕を開けばその分無防備になってしまう。
…………それが、怖い。

さてそうして、施される行為に。
(-298) arenda 2023/09/25(Mon) 6:17:01

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ

「ッあァァ!!ぐぅ…………!!」

手のひらにざっくり刺さる破片。
肉を、血管を、神経を引き裂き骨まで到達するガラス。
ぶしゃ、と鮮血が迸りまた床を汚す。
痛みに腕が痙攣して、あなたに握られたまま
ビクビクと魚のように跳ねる。

まともな治療を受けなければ、この手はもう
使い物にならないかもしれない。
何を握ることも、撫でることも、抱きしめることも。
きっともう出来なくなるだろう。
撫でて抱きしめたい愛する家族達を守った、その代償として。
(-299) arenda 2023/09/25(Mon) 6:21:50

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 路地の花 フィオレ

「ふふ、前よりずっと素敵なお店にしてみせるわ♡」

未来に希望を持って今を耐え忍ぶ。
きっと今の状況で、何より大切な事だった。
貴方がそれをくれたから、ヴィットーレはまだ、折れずに済む。
先の見えない未来に向けて、歩くことが出来る。

「……貴方はいつだって、素敵な女の子よ。
えぇ、またね、キャシー。体には気をつけて。」

あなたに合わせてこちらも距離をとる。
今の己にできるのは、あなたの無事を祈ること、ただそれだけ。

「……待ってるわ。アタシの可愛い家族のこと。」

じゃあね、ゆるりと鎖のついた手を振るのであった。
(-300) arenda 2023/09/25(Mon) 6:27:10
ヴィットーレは、痺れて感覚のないままの片手を撫でた。
(c38) arenda 2023/09/26(Tue) 13:40:48