人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【秘】 小悪魔 ロキ → 寡黙 エミール

腹部にある痣が光を放つ。
衣服の下に隠していてもはっきりとわかってしまう。

「……ハッタリじゃなかったってことね」

それ事実に深い絶望を覚えるでも、強い嘆きを感じるわけでもない。
もはやこの悪魔にとってはまた失敗したという敗者の証でしかない。

悪魔の心を揺さぶるのは、それよりも。

「なんだよ、そんな顔しちゃってさ。
 申し訳ないとでも思ってるのかよ?
 子供の頃にちょっと遊んでやったくらいだろ?」

苦々しくこちらを見るあなたの姿に、ついには道化の仮面を被り続けることもできなくなって。

「……わけわかんないよ。
 どうしてお前がそんな顔するのかさ」

あなたと一緒だった時間は間違いなく良いものだった。
だからこそ、悪魔はそれを受け取るわけにはいかない。
苛立ちをぶつけるようにあなたをなじる。
(-72) 7_hertz 2024/02/14(Wed) 8:17:28