人狼物語 三日月国


7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】

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【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
─ 回想・影を照らす光 ─


[ 友の姿を見たのは何日ぶりだろう。
 少なくとも一ヶ月、長ければ数ヶ月位は経過している筈。
 「久しぶり」という言葉に違和感を覚える。
 大学を卒業し、互いに別の道を歩むことになったが
 オフの日には定期的に会っていた。
 こんなに会っていなかったのは、初めてかもしれない。


 長期出張から帰還し、「久しぶり」に見た友の姿は
 一層輝きを増し…………酷く眩しく見えた。
 
──やはり、俺とつるむべき男では無い。
]
 

  
  ……頑張り、努力した結果がこれだ。
  ……今の俺は、一体何なんだろうな……?




[ 居場所の出所に関しては想定内>>1:177

 返答を否定したい訳では無い。
 気遣いで言ってくれたのだろうと、頭では理解出来ている。
 ただ、底へと堕ちたこの心は、肯定の言葉を
 素直に受け止められることすら出来なかった。 

 世界から取り残されたかのような静寂の地の中、
 時が止まったままの男の心は ──── 未だ癒えず。]
(0) nuruko 2019/04/15(Mon) 23:03:45

【教】 舞台役者 ヴィクトル

 
『そうか、残念だが仕方ない。
 リーも仕事大変だろうからな。

 俺もお前も同じ日に、ここ一番の大舞台とは。
 互いに頑張ろうな。
 帰ってきたら、どこかに食いに行こうぜ。
 普段よりも贅沢な処にな。』


[ リーも着実に先を進んでいる。友の躍進が嬉しくない訳が無い。
 この時は弾んだ声のまま、通話を切ったのだが。

 
この先起こる、残酷な現実を露にも知らぬ時のこと。
]
 
(/0) nuruko 2019/04/15(Mon) 23:03:49

【教】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ 意識を取り戻したのは、あの日から数日後。
 携帯電話に触れることが出来たのもその頃。
 
 リーの着信や、アプリのメッセージが何通か届いていたが
 既読のみ、返事をする気にはなれずにいた。
 それにまだ出張期間中の筈だ。仕事の邪魔する訳にもいくまい。
 
という建前。報告することが怖かった。

 後で報告すればいい。
出来るのか?

 
この哀れな男の現実を。


 リーが同僚の女団員から、執拗にアプローチを受けていたことは
 知っていた。
  

 
「ねえ、お友達次はいつ来るの?」
 「どの辺りに住んでいるの?」「趣味は?」

 

 などと質問攻めにされたこともあった。
 だが前者は冗談抜きで知らない、後者はプライベートにつき閉口。
 常々対応に面倒さを感じていたが、肝心のリーも余りにも
 興味が無さそうで、ある意味哀れんで見ていたのはある。
 ──とはいっても、役者としての才能があるのは事実。
 色々な意味で、彼女には嫉妬心のようなものを抱いていた。

 後にリーから真実>>1:/11を聞けば、主役を持って行かれた
 劣等感、迷惑を掛けた罪悪感に苛まれるが、
 同時に苛立ち、不快感も隠せずにいただろう。]
 
(/1) nuruko 2019/04/15(Mon) 23:03:56

【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ 今まで意地を張り、頑なに会おうとしなかったことが
 嘘のように、お高く止まったプライドとやらは
 砂のように音も立てず、地へと流れ堕ちた。
 
 止め処なく落ちる雫を、差し出されたハンカチで拭うが
 数秒で使い物にならなくなってしまう。

 追い打ちを掛けるかの如く、耳に入る声>>1:178>>1:179>>1:180
 には、時には頷き、時には首を振り
 言葉を発する事無く聞いていた。
 


 
 言葉を発せられる状態では無かった上、
 たとえ発せられたとしても、
 何を言えばいいのかが分からなかった。

 最適解な言葉が分からないのでは無く、
 純粋に、言葉が出なかった。
]
 
(1) nuruko 2019/04/15(Mon) 23:04:01

【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ ただ、確実に感じ取れたことは。


  ──背を包む 硬くも柔らかい腕が。
  頭を埋めた先の 鼓動を感じる胸が。



       この温もりが、離れて欲しく無いと。



 自分を包み込んでくれることに、安堵を覚え
 一条の救いの光が、微かに見えたような気がした。




 
何故、リーベルトがずっと眩しく見えていたのか。
 今この瞬間、理由を全て理解できた気がした。 ]

 
(2) nuruko 2019/04/15(Mon) 23:04:06

【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ 涙雨が止むまで、どれほどの時間が経過しただろう。
 ぐちゃぐちゃになった顔は短時間で戻らないが、
 やがて、幾らか話せるまで、落ち着くことが出来た。]


  ……ヴィクと、リー……勝利……か。
  上手いこと言うな。流石だぜ。


[ 先程、呟いていた言葉が頭から離れない>>1:180
 先の舞台はリーが不在だったから失敗した訳では無いが、
 次があれば、今度こそは再び足を運んで貰い


 
    ── 奴の為に、勝利を捧げることにしよう。
]


 
( ……はっ、また舞台に上がること考えちまってた。
   昔からの夢、やっぱ簡単に諦められねぇな……。 )




[ 己の往生際の悪さが、ここにきて顔を出してきたようだ。]
 
(3) nuruko 2019/04/15(Mon) 23:04:10

【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ 差し出された南瓜コロッケを受け取り食すが
 奴がここに来て既に数時間が経過している。
 当然ではあるが冷え切っていた。
 温め直せば良いのだが、そのまま口にする。]


  ……ありがとう。うん、……やっぱ美味い。


[ 冷えた南瓜コロッケの味は、普段より数倍も美味に感じられ
 腹だけでなく、心までも充満された気がした。]


  
 …………。本当に、ありがとう……。
 


[ この日は、リーが多忙であると知りながら、
 結局長時間引き止めてしまった。
 家を出る頃にはすっかり暗く──日付は変わってない筈だが、
 もしかしたら変わっていたかもしれない。

 きっと、今まで会えなかった分の反動と、
 邪魔をしていたプライドが、消えてしまったこともあっただろう。]
 
(4) nuruko 2019/04/15(Mon) 23:04:16

【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
 
─ それから ─


[ 翌日、逃げるように離れた劇場を、数ヶ月ぶりに再び訪れ
 団長、団員達の前で座り込み──頭を床に押し込んだ。]


  先日から今日までずっと
  身勝手な行動をして申し訳ありませんでした!
  私は私を育てて下さった団長に、皆に、
  何も恩返しが出来ていません。
  むしろ、恩を仇で返す行為をしてしました。

  ですから…… どうか一からやり直させてください!
  何でもしますから! 
 
  
[ 頭を上げ、宣言し終えれば再び床へと付ける。
 周囲のざわめきが聞こえるが、何を言われようが、
 どう思われようが関係ない。

 これは己にとってのけじめであり、一度全て捨て置いた故。
 己の愚行を許容しただけでは無く
 「いつでも戻って来るといい」と、居場所を残し、
 様々な物品を差し入れ援助してくれた団長の為。 ]
 
(5) nuruko 2019/04/15(Mon) 23:04:22

【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ 頭を丸刈り──にはしなかったが
 ここから、俺の第二の人生──裏方生活が始まった。

 小道具作りに絵描き、楽器演奏、炊事洗濯、
一応
掃除。
 特に絵は昔から得意だった為、描くことも多かった。

 皆の為に汗水垂らし、働き続けた裏方生活は数年間──
 ほんの少し前まで続いていた。
 役者として汗水垂らし稽古に明け暮れていた数年、
 遠ざかっていた基本の基本。
 文字通りの一からのスタート。


 
──やがて、舞台に再び上がる日が、
   遠くない未来に訪れるのだが、それはまたの話。
]*
 
(6) nuruko 2019/04/15(Mon) 23:04:25
舞台役者 ヴィクトルは、メモを貼った。
(a0) nuruko 2019/04/15(Mon) 23:09:16

【人】 舞台役者 ヴィクトル


 
─ 少し前・車内にて ─


[ ラジオの音量が元に戻ると聞こえてきたのは、
 俺にも聞き覚えのあった声だった>>1:222
 運転中なので飲料を口には含んでいなかったが、
 同じように吹き出しそうになってしまう。]

  
  ……あいつも随分と元気そうだな。
    ラジオにまで呼ばれるとは、随分と出世したものだな。


[ ゲストがリーの弟であることは知らなかった。
 以前家族の話が出たが、リーの弟がどんな人物か、
 名前すらも知らずにいる。
 真面目な堅物か、一癖あるのか。
 是非一度会ってみたいものだが。]
 
(24) nuruko 2019/04/16(Tue) 2:17:15

【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ 過去、リーからサバクンジャーの話を持ち掛けられた時は、
 驚きはしたが、全くの予想外という程では無かった。

 当時の俺は役者復帰前とはいえ、
 メンタルもある程度持ち直していた時期。
 裁判所の戦隊ものショーの出演依頼かと思っていた。
 元舞台役者への依頼としては、特段珍しくは無いだろう。

 俺自身の復帰の糧となるかもしれない、
 さらに友の頼みとあらば、と快諾したのだが>>223
 想像以上に多くの仲間が集結したことには驚いたものだ。
 リーの人脈と人望を改めて思い知っていた。


 エクスキュートブルーとは、サバクンジャーの頭脳にして
 悪を挫く執行者 
─ EXECUTIONER ─
 である。
 
 
リーダーであるリーの右腕に相応しい色を誂えてくれた辺り、
 流石の人選だと頷き、満足だったのはここだけの話。
] 
 
(25) nuruko 2019/04/16(Tue) 2:18:12

【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
  ぐっすり寝られたということは
  それだけ疲れてたってことだろう。良かったじゃないか。
  
  ははっ、なら素直に受け取っておこう。
  裏方人生、回り道の経験が生きたってことだ。


[ 運転を褒められて悪い気はしない。自然と表情も緩んでいた。
 実際、地に堕ちてからの裏方人生は、
 様々なことを見つめ直す良い機会だった。
 トップを張る役者として上を目指せば目指す程
 「当たり前」に用意されていた周囲の環境は、
 全て仲間達の手によって用意されていた、という基本を
 思い返すことが出来たのだから。]


  冗談半分で言ったら、本当にその夢だったのか。
  根に持ってたら此処には居ないし、
  一緒に旅行なんて当然行ってないだろ?

  まぁ、話のネタには事欠かないとは思ってるさ。
  

[ 冗談めかしにやっと笑む。
 徐々に己との思い出となれば、さらに表情は柔らかく。

 ラブソングで「私達の出会いは奇跡で運命」的な歌詞が
 出ることがあるが、俺達の出会い、そして今に至る現状を
 考えれば、本当に奇跡だなと過去を振り返り──苦笑する。]
(26) nuruko 2019/04/16(Tue) 2:18:24

【教】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ 問題児の世話をすることになった初日。
 相手の第一声>>1:/15を受け、穏便に対応するという心意気は
 早くも諸共崩れ去った。]


  その忠犬に教えられる立場のお前は
  犬以下ってことを認めるんだな?

  ──一応言っておく。
  店長に鉄拳制裁の許可は既に得ている。
  口で言っても聞かないなら、力ずくで教えないといけないからな?


[ 勿論、最終手段という条件つきだが。

  
──甘い! 


  
俺の愛飲しているダブルクリームハニーキャラメルマキアート
withチョココレクション程に甘い!


 クレームが増え、嫌がらせの電話まで増えた段階で>>1:225
 既に最終段階に到達しているのだ。
 対応に手と時間を取られているのはまぎれもない事実。
 現に、俺も自らの仕事の時間を裂かれている。

 
──当時の俺はまだ若く、青かった。
] 
 
(/2) nuruko 2019/04/16(Tue) 2:18:40

【教】 舞台役者 ヴィクトル

 
   
────はあぁぁっ!!!



[ ドンッ!!!! ]


  
   
[ ガタガタ…ガサガサ……ササ……。 ]



  
何せ俺は犬だから、上手く教えられなかったらすまんな……?



[ 壁が崩れる音が聞こえる。
 壁ドン(物理)を挨拶代わりに。
 こういうクソ生意気な奴は、力で服従させるのが良い。
 
なお、俺はまだこの男の正体を知らない。
]
 
(/3) nuruko 2019/04/16(Tue) 2:19:02

【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
 
─ サービスエリア売店 ─



[ 蜜柑味のソフトクリームを先に買い、戻りを待っていると
 リーが買ってきたのは、随分可愛いソフトクリーム>>1:227
 劇団員の女性達が噂をしていたのを、横で見た記憶がある。]


  随分と可愛らしいもの買ってきたんだな。
  しかも嫁入りとは……っと。


[ 早速スプーンに載った、嫁入りおいりソフトが運ばれて来た。
 冷えたクリームにパステルカラーのおいり。
 おいりは見た目からラムネのようなものを想像したが、
 どうやら”あられ”らしい。
 リーが先に食うべきだろう、と思ったものの、運ばれた
 ものを拒否する理由は無い。それに食欲は常に旺盛な俺。
 自然と口は開き、スプーンにぱくりと食いつく。]
 
(27) nuruko 2019/04/16(Tue) 2:19:11

【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
  ……うめぇ。甘さもしつこく無くて良い感じだ。
  だがな、俺に先に食わせてどうするんだよ。
  俺いつもそんなに飢えてるように見えるか?


[
見えている、と言われたら否定できないが。


 カラフルなスプーンが握られた手を上から掴み、
 お返しとばかりにリーの口元へと運ぼう。
 次には、俺が頼んだ蜜柑ソフトも差し出すことを忘れずに。

 運ばれたものは口にしただろうか。どちらであれ
 「クリームがついてるぞ」と理由を付け
 完食後、顔を近づけ不意打ちがてら軽く唇を舐めようか。
 
クリームが付いてなくとも構わずにしているがな。
]
 
(28) nuruko 2019/04/16(Tue) 2:19:17

【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
  よーし、じゃあ行くか!
  あと数時間もあれば着きそうか。
  このまま俺が運転してもいいが、どうする?


[ 暫く休憩を挟み、飲み物と軽食を購入し、
 再びドライブを再開することに。
 リーの車で移動していること、
 (疲れて)よく眠っていた様子を見ていたので
 引き続き俺が運転しようか申し出るが。

 ──運転が上手い、と褒められたことが
 単純に嬉しかったのも勿論ある。

 次の運転は果たしてどちらになったやら。
 もしリーが運転していたのなら、先程と同じように、
 今度は助手席の俺が、途中で舟を漕いでいたことだろう。]**
 
(29) nuruko 2019/04/16(Tue) 2:19:21
舞台役者 ヴィクトルは、メモを貼った。
(a2) nuruko 2019/04/16(Tue) 2:23:09

【秘】 裁判官 リーベルト → 舞台役者 ヴィクトル

[頭脳明晰で機転が利き、人望も厚かった彼。
その気があれば、一流企業への入社も容易かっただろうと思う。
サラリーマンとして働きながら細々と芝居を続けることも、趣味と割り切るならば可能だっただろう。

けれども、
舞台へ賭ける想いが人一倍強いことを知っていた。
片手間の趣味など望んではいないとわかっていた。
名門大学への入学卒業を成し遂げながら、職業として役者を目指していたのだから。


もし仮に彼が、己の為に夢を捨てていたとしたら。
胸ぐらに掴みかかって、一発食らわせていたと思う。


お前の覚悟はその程度だったのか。
報酬が目的で役者を志したんじゃないだろう、と。

彼自身が別の道に興味を持ったり、体力的に潮時を見極めたのであれば、それはそれ。
新しい人生を応援しよう。

そうでないのなら、絶対に許さない。
己自身をも許せないだろう。
]
(-49) rinto 2019/04/17(Wed) 0:57:06

【秘】 裁判官 リーベルト → 舞台役者 ヴィクトル

[何より。
生涯に渡り第一線で活躍出来るような稀有な役者に必ずなれると、僕は信じている。

彼がどう思うかはさておき、収入面は全く気にしていなかった。
仮に彼が専業主夫を望んだとしても、支えてやれる程度の稼ぎはあったと思う。

人より頑丈に出来たこの身。
病に伏すことも少ない。

順調な昇進を果たせるかは、己の裁量に掛かっているけれど。

彼の劇団がどうかは知らないが、世間一般の役者は1ステージごとのギャラ制と聞く。
稽古中の給料は出ないのが常識らしい。
役者になっても結局副業が免れないのなら、バイトよりも永久就職の方が待遇はずっといい自信がある。

たとえ、
己の存在が足枷となったとしても。]
(-50) rinto 2019/04/17(Wed) 0:57:14

【秘】 裁判官 リーベルト → 舞台役者 ヴィクトル


[彼の想いを疑うことは無い。
信じていないわけではない。
危惧するのは、不安なのはただ、彼の輝かしい将来をこの手が奪うことだ。

ある意味己も普通の社会人ではない。
己に限らず、裁判官は世情に疎い、などとよく言われる。

知らず恨みを買うこともある。
僕の決断一つで、被告のその後の人生が決まる。
決して光ばかりが降り注ぐ道ではない。


それでも、だからこそ――
隣に君が居てくれたなら、と。

己が暗闇に惑いそうになった時、手を握っていて欲しい。
君という導と共にならば、困難な道も歩いて行ける気がするから。


『 ──僕が今ここに居られるのも、
  君のおかげなんです。

  だから、』


[言葉の続きを伝えられるのは、きっとそう遠くない未来。]*
(-51) rinto 2019/04/17(Wed) 0:57:19

【独】 舞台役者 ヴィクトル

/*
あああ……ありがとう……ありがとう……

でも、胸ぐらつかまれて殴られて
「お前の覚悟はその程度だったのか!」と
言われてみたかったのもある……はぁはぁ()
(-52) nuruko 2019/04/17(Wed) 1:18:51

【秘】 裁判官 リーベルト → 舞台役者 ヴィクトル


[助手席に射し込んだ光が、金の髪をきらきらと輝かせていた。

長い睫毛。整った高い鼻筋。
きめ細やかな白磁の肌、柔らかな唇。

彫刻のような美しさでありながら、確かな熱を感じる。


まだ夢の世界から戻って来ない様子であれば。
眠れる君の頬にそっと手を伸ばして、


助手席に身を乗り出して、唇へと直におはようを告げた。]**

(-57) rinto 2019/04/17(Wed) 5:36:10

【独】 舞台役者 ヴィクトル

/*
サバクンジャーメンバーって
リーダーのリーと参謀にして右腕のヴィクの2人だけが襲撃能力持ち、ってのが面白いし、美味しかったんだよね

と思い出す
(※なお本人はリーにもぐもぐされた模様)
(-89) nuruko 2019/04/17(Wed) 22:48:09

【教】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ 最初は「問題児なんているわけないじゃんおおげさだなぁ。」
 と思っていた。
 だが、本当に存在していたのだ。しかも同じ大学の学生とか。
 
 どうやら法学部の教授が、知人であるカフェの店長に
 面倒を見て欲しい人物がいる、と送りつけらて来たらしい。
(※又聞きにつき、正確に表現されているとは限りません)


 最初はおおげさだなぁと思っていた。(大事なことなので二度)
 いざご尊顔を拝見すると──
 髪の色はグラデモヒカン、顔中ピアスだらけ等のDQNかと
 思いきや何だか穏やかそう、且つ王子様然とした、
 小柄な白皙の美青年だった。
 取り違えがあったのかと疑った程に肩透かしだった。


  
   しかし奴が来てからというものの……。
   同僚も、社員も、やがては客も──
   奴の噂を聞かぬ日は無くなるようになる。
   ──主に、良くない方で。

 
(/11) nuruko 2019/04/18(Thu) 2:23:15

【教】 舞台役者 ヴィクトル


[ 俺は日により担当部署が違ったが、特に接客担当が多かった。
 接客は嫌いでは無い。客との交流は楽しく「ありがとう」
 「美味しかった」等、礼を言われると気分も良くなる。
 常連の客には既に顔と名前を覚えられているもの。
 このように人が繋がり、顔なじみが出来るのは嬉しい。 

 最初の方は奴とのシフトがずれていたので、
 噂のアイツ程度の認識しか無かったのだが

 
  「最近入ったあの金髪の男何なんだ?
  あっ兄ちゃんのことじゃない、もう少し背の低い、糸目の……」


 次第に客から直接苦情を聞くようになり、
 自然と警戒レベルも上昇してきた矢先、店長に泣きつかれることに
 >>1:163
 
(/12) nuruko 2019/04/18(Thu) 2:23:21

【教】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ 初めて話すまで、正直実感無かった。
 この見た目だ。喋らなければ女はころっと騙されるだろう。
 実際、アンケートやSNSでの人気も上昇していたらしい。

 ──初めて話した結果がコレだった訳だがな!]


 吠えさせるような事をしなきゃ何もしねぇよ。
 自分で地雷ばら撒いておきながら
 踏んだらお前が悪い、って言ってるようなものじゃないか。


[ まず論点がずれている。
 この男とまともに話をするのは不可能だと秒で悟った。
 だが自分のことならまだしも、己に良くし、
 可愛がってくれている店長まで悪く言われれば、秒速で
 左ストレートをお見舞いしたくなったが、ここは懸命に堪える。]


  はいはい優秀なお方が犬の下で働くなんて大変ですね???
  早くこの店を卒業して、あるべき場所に戻ればいかがですか〜?


[ 堪えた結果嫌みったらしい敬語になってしまった。
 駄目だ、このままでは俺の方が性格が曲がっちまう!
 だが間違いは言っていない。
 店にとっても奴にとっても、居なくなるのが
 一番多くの人間が幸せになれるだろう。]
 
(/13) nuruko 2019/04/18(Thu) 2:23:29

【教】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ ちなみに
 
ダブルクリームハニーキャラメルマキアート
 withチョココレクション
 とは

 キャラメルマキアートの上にホイップクリームと
 カスタードクリームがふわふわもこもこに盛られ、
 その上に板チョコ、チョコスプレー、チョコチップ等が
 所狭しと泳ぐ、甘党涙涙涙のデカ盛りである。

 一般的には甘すぎる、飲みきれない、胸やけする、濃すぎる、
 高い……等の評が多く、今では隠しメニューとなり
 身を潜めてしまったので、実質俺専用メニューである。

 煽られていたとしたら
 「甘いな、店に貢献している俺は従業員価格で飲めるんだよ」
 と返していただろう。

 飲みたそうな反応をしていたならば、
 「お前に飲めるのかぁ〜?」と訝しげに言いながらも、
 結局は飲ませただろう。]
  
(/14) nuruko 2019/04/18(Thu) 2:23:33

【教】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ 実際、客足は伸びているのは事実。
 アンケートを見せて貰った時

『レーナルトさんとカーライルさんに挟まれて写真撮影したいです♡』
 『お二人が一緒にいるところ、もっと見たいです♡』


 といった、戦慄の文面まで見てしまったことがある。
 
 誰も居ない間に捨てておいた、と思ったら1通だけじゃないという。
 大量に捨てると不正がばれるだろう、と
 結局捨てることはと諦めた。

 クレームを無視すれば良いといっても、実際に
 「聞く」時間が搾取されること。
 大概クレーマーは話が長い。勝手に切る訳にもいかない。
 罰金をふんだくれて消えても、その処理にやはり時間がかかる。

 要は机上の空論ばかり並べられても無駄だということ。
 社会を知らない学生が理想を頭でっかちに並べただけということ。]
 
(/15) nuruko 2019/04/18(Thu) 2:23:38

【教】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ 途中で我慢出来ず、頬横数センチの間隙を縫い
 壁を殴りつけてしまったが。]


 
( ……っと、少し調整ミスしたか。 )


[ 壁に罅を入れる予定は無かった。
 どうやら想像以上に感情的になっていたらしい。
 これならば正面で寸止めにしておいても良かったか。]
 

  今更店の心配をしてるのか?
  そもそもの理由は大体誰なんだろうな?


[ だが、威嚇の効果はあったようだ。
 お高く気取り済ました奴の表情が、眸が──見えた。


 奴の
開かれし赤紫
と、己の
コーンフラワーブルー


  
──── 一瞬目が合えば、言葉を失う。


 美しいき赤紫に一瞬魅入られたと同時に──どこか人間離れした、
 妖しさのようなものが、漂っていた気がした。
 
 何じっと見てるんですか、と嫌味が来るかと思いきや
 奴も俺の顔をじっと見ていた>>/9ので、開き直り
 堂々と相手の目を見ることにした。
(/16) nuruko 2019/04/18(Thu) 2:23:45

【教】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ ちなみに壁ドン(物理)は今でもやって欲しければやるぞ???
 俺はリーの望むことなら何でもするからな。

 遠慮する仲じゃないだろう???]


 
(/17) nuruko 2019/04/18(Thu) 2:23:49