人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【秘】 小悪魔 ロキ → 寡黙 エミール

「やっと思い出した? そのまさかさ」

ようやく思い出したかと言わんばかりにやりと笑みを浮かべる。
あなたの記憶の中にあるものと何も変わらない悪魔の姿と感覚。

ただひとつ違うのは、穏やかではない剣呑な雰囲気があること。

「聖女様からお願いされててさ。
 みんなが消えちゃわないようにって」

「……もう少し遊んで行こうよ?
 キミがいなくなるのは少し寂しいし。
 悪いだけの場所じゃなかっただろう?」

直接的な言葉はないにせよ、この悪魔は痣を光らせに来たのだとわかるだろう。
(-39) 7_hertz 2024/02/06(Tue) 8:11:31

【秘】 寡黙 エミール → 小悪魔 ロキ

「……そうか……」

あの時一緒に遊んだ女の子。
それが夢か現か、人か悪魔かなんて考えたことはなかった。
ただ楽しかった。
親元を離れ、一番寂しさを覚えていた頃のことだったから余計に。
師匠との生活は悪くなかったし、修行も真剣に取り組んではいたけれど、それでもあの年頃で不安にならない子供はいない。
そんな時に寂しさを埋めてくれた存在が、あなただった。

「……俺の痣を光らせに来たんだな」

ばかだな。
動かぬ体で、深く息をつく。

「その言い方。
 まるで、俺が
どんな人間
なのか知ってるような言い方だ」

自分とて、迷わぬわけがない。
何にも固執しないように生きてきた理由、それが揺らぐ。

だけど――――

「だけどごめん。お前の力は多分、……俺には届かない」

俺もまた、聖女の願いを聞かされている者のひとりだ。
(-46) eve_1224 2024/02/06(Tue) 11:55:18

【秘】 小悪魔 ロキ → 寡黙 エミール

「…………」

謝罪と続く言葉を耳にした途端、悪魔の顔から笑みが失われる。
何も言わず、目を細めてあなたを見る視線は甚く冷たいもので。

「……そういうキミも聖女様からお願いされてるクチ?
 それとも、ボクたちみたいなのは歯牙にもかけない感じか」

こんな事を何度も繰り返していれば、自ずと理解してくる。

聖女が何かを出しに自分たち以外にこの力を与えていること。
この力が通用しないほどに意志の固いものがいるということ。
そして、そんな者たちでさえ聖女のきまぐれには敵わぬこと。

果たしてあなたは何だろうか?
今までの知識と経験で見当は付くが、結局やることは同じだ。

「……まあいいや、全部試してみればはっきりするさ。
 キミのその言葉、ハッタリじゃないとも限らないしね」

そう言って、痣を光らせようと悪魔はあなたの身体に触れる。

金縛りのような感覚は解け、代わりに心地良い夢のような感覚を。あなたを夢幻の世界に引きずり込もうと、夢魔の能力を行使する。
(-73) 7_hertz 2024/02/07(Wed) 0:08:29

【秘】 小悪魔 ロキ → 温室 マーサ

自分たち以外に痣が光るものが現れ始めた頃。

「……まさか、こんなにあっさり希望が潰えるなんてねえ。
 どうやら聖女様は、ボクたちが相当気に入っているらしい」

「相手が聖女様ともなれば、本当に大きなお世話だったね?」
(-74) 7_hertz 2024/02/07(Wed) 0:20:58

【秘】 寡黙 エミール → 小悪魔 ロキ

「……無駄に聖女から力もらっちまってな。
 痣を光らせれば今世での願いを聞いてもらえるんだと」

自分の役割は、監視。
暗躍する者を逆に縛り付ける……力。

まさかこんな事になるとは思わなかった。
……ただ、どうにも初めてあったとは思えなかった奇妙な悪魔が気になって、観察していた。
だって最初から……何処か懐かしくて。
思い出せないことが苦しく思えたから。

「……やめろ。
 その力を使うな……」

それを使えば、貴方のほうが―――


金縛りが解けた瞬間、その手を伸ばす。
やめるんだ、と。
危害を加えるつもりはない。ただ行動を阻止するため、貴方を羽交い締めにしてでもと。
その小さな体を抱き込もうとするだろう。
(-96) eve_1224 2024/02/07(Wed) 20:09:08

【秘】 小悪魔 ロキ → 寡黙 エミール

「っ、おまっ……!?」

あなたの手が伸びて、不意を突かれるような形で抱き込まれる。
悪魔とは言えど、搦め手に頼らなければならない非力な悪魔だ。
大人になった身体が相手では身動きも取れなくなってしまって。
(-101) 7_hertz 2024/02/07(Wed) 23:07:12

【秘】 小悪魔 ロキ → 寡黙 エミール

「……随分と情熱的じゃない?
 もしかして我慢できなくなっちゃった? ボクの魅力に」

力で敵わないことはすぐにわかった。
大きな抵抗もせずに息を吐けば、蠱惑的に夢魔は笑みを作る。

あなたがそのつもりがあれば、簡単に手籠めにできるだろう。
そんなつもりがないだろうからこそ、こうしておどけられる。

「……さっきからごめんとか、やめろとかさあ。
 どうしてそんなこと言うのかなあ、なんにも意味なくない?」

「聖女様に叶えて貰えばいいじゃない、キミの好きな願いもさ」
(-102) 7_hertz 2024/02/07(Wed) 23:07:46

【秘】 寡黙 エミール → 小悪魔 ロキ

「俺に願いなんて、そんなにありはしない」

この世界で聖女に叶えてもらわなければならないほどの願いなど、そんなに考えたこともない。
願いはずっと一つだけだったけれど。
それはこの褒美で叶えてもらうようなことではなかった。

「情熱的か?
 ……そうかもな、アンタにもう一度会いたいって……何度だって考えてた」

それは昔の話。
助けたコウモリとともに消えた少女が居なくて、寂しくて。
……思えば、あれは子供だった自分の初恋だったのかもしれないが。

「――俺の仕事は監視すること。
 俺の目の前で力を使ったやつの痣は―――あぁ」

”光って”
しまったな。

ボゥ……と光が浮かび上がれば、それはどこに隠れていようと分かるもの。
苦々しゲに
貴方の体
から放たれている光を見つめていた。
(-106) eve_1224 2024/02/08(Thu) 0:54:02