人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

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視点:


世良健人は、屋上から垂れ幕を下ろすリハーサルをしている。
(a22) redhaguki 2021/10/28(Thu) 1:51:12

【人】 世良健人

といっても、せいぜいが重いものを持ち運ぶ手伝いくらい。
しっかりとした大きな布は、下手な荷物よりもずっしりと重いのだ。
おまけに洗いたての布団のように石鹸の匂いがして乾いているわけでもない。
なんとも絶妙に備品……という匂いのする布の固まりを、えっちらおっちら運んでいた。

「ううわ、重労働。今日一日分の働き終了って感じだな。
 くくりつけもやって、落ちないか確認しなきゃなんないか……」

どうしてそんな無関係な役目を負っているかというのも、いつもどおりお節介のたまものだ。
やる必要もない仕事をなんとなく請け負ってしまって、今に至る。
涼やかな風が吹くにも関わらず汗びっしょりのまま、屋上に寝転んだ。
体の下には垂れ幕の入っている袋がある。布団というには薄っぺらすぎるが、十分だ。
(44) redhaguki 2021/10/28(Thu) 1:56:09

【人】 世良健人

>>47 御旗 屋上

「いいだろ、かっこつけたい年頃なわけ。
 レギュラーほどじゃないけど力はあるほうだし、選手と違って体痛めて責められることもないし。
 気楽だからやってる、ってのが一番近いかな」

自己犠牲的な精神であるつもりはなさそうだ。
周りには実際にその仕事をやる手はずだったのだろう係員の一年坊が数人見えたりする。
その中で、きちんと名前も顔もしっている貴方を見上げてひらひら手を振った。

「今日はここにいる限りサボりも捗りそうだしさ」
(48) redhaguki 2021/10/28(Thu) 3:13:09

【人】 世良健人

>>49 屋上 御旗

「黙ったままスルーすんのはちょっと無理、ってのはそうかも。
 不利被ってるワケでもなし、ま思ったよりしんどかったけど……結果オーライしょ」

厚みのある布がクルクル丸まっているだけでそれほど重労働がと思わなかったのは然り。
だからこうして堂々大の字になってるのは本当だ。
その横で一年坊たちは駄弁ったり異能格闘や椿屋の噂をしながら、
縛り付けるための紐を数えたりなんだりしている。
その様子、噂の形があるかのようにうっすら視線を投げかけて、向き直った。

「そしたら何のために屋上に来たんだ〜って告げ口しちまうかな。
 そんなん好き好んでやりたくはないけど。サンキュ、喉乾いてたとこ」

体のばねだけで上体を起こして、あぐらをかいて両手を伸ばしたりなんかした。
(108) redhaguki 2021/10/28(Thu) 20:14:34
世良健人は、椿屋の姿を探すように倉庫からグラウンドを見た。
(a52) redhaguki 2021/10/28(Thu) 20:33:46

【人】 世良健人

>>111 屋上 御旗

「まあ仕事とかじゃないし、一分一秒無駄にするなって話でもないしさ。
 あー労働後の風とスポーツドリンクが体に効く」

控えめに二口三口、けれどちゃんと必要量飲んでるくらい。
甘酸っぱいスポーツドリンクで喉の熱を洗い落とし、蓋を締める。
大きく動いた視線はそのままグラウンドの方へ落ちて、動く人影を追った。

「……椿屋の噂さ。お前も聞いた? 十中八九ウソだろうけどさ。
 なんだって体育祭前のこの時期なんだろうな。
 クラスの女子、メッセしたって言ってた……」

個性豊かな学風に合わせるように、結構突拍子もない行動をする生徒はいる。
特別な用事を頼まれて相対するA組の生徒もいれば、
突然のひらめきに身を任せて一週間学校をバッくれるD組の生徒もいる。
それとは違うものを感じるように思うのだ。
(179) redhaguki 2021/10/29(Fri) 13:08:22

【人】 世良健人

>>181 >>182 屋上 御旗

「――」

口ごもったのはどうしてだろう。普通に笑い飛ばすことが出来ずに、息を吸った。
ウソでないのなら、齎されたものはなんだろう。福音、それとも、別の?
軟口蓋をうっすらと冷やす空気を、すぐには声に換えられなかった。

「女子のことだし、めちゃめちゃ仲いいわけでもないから詮索はしないけども」

いっとき同じ道を戻りかけた視線がすうと青空に吸い込まれた。
尾ひれの付いた噂はわからないけれど、身体的なことだったらそれこそ聞くべき話じゃない。
デリカシーがないと言われるかも知れないし。そんな風に話題から逸れるのは、逃げだろうか。
興味のない素振りをしているくせに、庇うような言葉が秋風に乗るばかりだ。

「……なんかしら喜ばしいことなんだったら、もっと話とか自慢とか、あるだろ。
 友達にも言えないようなことが降り掛かったウソの正体なら、やっぱかわいそうじゃん」
(193) redhaguki 2021/10/29(Fri) 17:56:48

【人】 世良健人

>>194 屋上 御旗

「ああ、ならそのうち戻ってきたりすんのかなあ。
 でもやっぱ時期は悪かったよな。体育祭前だし。
 一世一代の催し物ってわけじゃないけどさ……」

薄くまばたきをした。視線の方向は戻っていた。
漠然とした噂に強い否定はないけれど、思うところはあるようだ。
まだ中身の入ったスポーツドリンクを返し、垂れ幕の袋の上から立ち上がった。

「そろそろまともにやろっかな。ひとまず重さで落ちていかなきゃOKってくらいだけど。
 お前もさ、そろそろクラスの準備とか練習とか、戻んなよ」

大したこと無い、なんてことなんだったら、噂も煙のように立ち消えるのかな。
固い床に任せてかたまった体をほぐすように伸びながら、ボランティア活動に手をかける。
(200) redhaguki 2021/10/29(Fri) 20:30:34