人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

「よしそうしよう。
 なんならお前から言っといてくれ」

ひらーりと、しれっと新しい仕事を追加。

「そんな、とか言ってんなよ。
 オッサンになると、抜かされるのも嬉しいってもんだよ」
「あいつがどーかは知らんけど、まあそういうもんだ」

勝手な決めつけ。
そのくらいの気持ちというのも事実だ、と膝を叩き。

「──さ、そろそろ戻れ。目ぇつけられると面倒だぞ」
「お前にはあとで動いてもらわなきゃ困るからな」
(-9) gt 2023/09/23(Sat) 21:32:50

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「ええ?分かりました。
 先輩の日程聞いて調整しますね」

あの人はいつもいろんな人の用事を聞いているから、先に最近の予定を聞いてから調整しよう。
任されたのだから、それくらいの権利はあっていいに違いない。

「じゃあ……それくらいの気持ちで頑張る、ってことで。
 いつかは大口叩けるようになるぞ!で許してください」

「……そうですね、長居しすぎましたか。
 お邪魔しました、アレさん」

貴方に礼をして、その場を離れる。
その後ろ姿をじっと見ていた警察官がいたとか、いないとか。
(-25) NineN 2023/09/23(Sat) 23:28:10

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

それは4日目のこと。
あなたの端末にまた連絡があった。

『面会終わりました 伝言の返事です
『まだ売ってねえ。売るとしたらこれからだ』
 だそうです』

『ちょっとだけ 長居しすぎたかもしれません
 明日は様子を見ます』
(-29) NineN 2023/09/23(Sat) 23:37:09

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 門を潜り ダヴィード


「売るとしたらがあるのかよ」

嘆息。
父から聞いた過去の話は誇張ではないらしかった。

『了解』
『気を付けて帰れ 足跡ベタベタ付けて帰るんじゃねえぞ』

そのときは、きっとそれだけでやり取りを終えてしまった。
送り迎えなんて、もう子どもでもあるまいし。

そう思っていたのだ。
(-31) unforg00 2023/09/23(Sat) 23:44:46

【人】 門を潜り ダヴィード

朝。
起き出して、顔を洗って、着替えて、朝食。
そこまではいつも通り。

家を出て鍵をかけ、街中を歩きだす。
背中に嫌な視線を感じた。
悪意ある、棘のある視線。
ひりつくようなそれを引き連れてアジトへのこのこと向かうわけにもいかない。

「さて、頑張るかあ……」

男はため息をついて、とりあえずは人の多い街中へと足を向けた。

#街中
(5) NineN 2023/09/24(Sun) 0:37:50
ダヴィードは、約束を守れる男になりたい。
(a8) NineN 2023/09/24(Sun) 0:40:35

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

──貴方の過去を聞きながら、思考している。
確かにそうだ。
まっとうな言葉では、後ろ暗くない立場では、
綺麗な金では救えない者がいる。
法律で悪を裁く間に、弱い者が何人救われずに死ぬ?
裁判所でギャベルを打つよりそこらへんでクズを撃つ方が、
よっぽど人の救いになる事があるのだ。

「……責任感があるんだな」
「それじゃあ、甘ったれてちゃあならないな。
 これから色々知らない仕事も任されるだろうけど、
 なんでもやって視野を広く持てればいいな」

「そうやって色々分かるようになれば自信が付く。
 自信が付いたら余裕が生まれる。実績も出る。
 そうすれば部下が出来て、余裕が生まれる」

「……そしたら、あんたもあんたみたいな奴を
 助けられるようになるかもしれないしな」

「……だから、目を背けたり、逃げたりしない。
 信用できる奴は選べ。足元掬ってくる奴もいるから」

言葉が上手くまとまらなくて、
首を傾げながらぼそぼそと話している。
これ、アドバイスになってるかなあ。
(-46) susuya 2023/09/24(Sun) 0:49:31

【秘】 門を潜り ダヴィード → corposant ロメオ

甘ったれてちゃあならない、の言葉にわずかに肩を揺らす。
自覚はあるらしい。

「……はい。今は分からないこと、知らないことだらけで。
 これから勉強していければと思います」

とは言うものの、部下を持ったり出世したりだのの話は遠い未来のことのように聞こえた。
生まれてからずっと先の未来なんて、永遠にやってこないような気さえする。

「……責任は怖いです。重いです。
 でも、逃げる方がもっと怖い……」

生きるための逃げはありだ。でもこれは茫漠とした未来に怯えているだけ。
その認識ができているから、そこから逃げようとは思わない。
それから続く言葉にはっとして。

「俺、ロメオさんに俺を信じてって言いましたね……!?
 いや、騙したりとかそんなことしませんからね」

わたわた。おろおろ。
そんな擬音が似合う狼狽えっぷりに、貴方のことを疑っている様子は微塵もなかった。
(-123) NineN 2023/09/24(Sun) 9:05:04

【秘】 corposant ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「オレもわかんね〜事ばっか。同じだね。
 あんたは若いからさ、多分機会も経験も色々あるよ。
 そういう風に志がある時点で、のうのうと口を開けて
 時間を浪費している人間たちとは差がついてますからね〜」

だからあんたなら大丈夫だよ、と背を押す。
こうしている間にも、確実に、少しずつ時間は進む。
どうせならそれまでにデカい存在になって欲しいのだ。

「うん。怖くて重たくて持ちたくない。
 だからそれが持てたら十分大人だよ。
 ケジメがつけられる男はカッコいいぞ」

逃げれば背を向ける事になる。
背を向けた光景の先で、取り返しのつかない事が
起こることだってあるかもしれない。
逃げる方が怖いのは、ロメオも同感だった。

「アハハ。知ってるよ。
 ダヴィードくんはいい子だもんな。
 おつかいもちゃんとできるし」

散々アドバイスしたのに、結局は子ども扱いして笑った。
わざとだ。
悪意が無いことは、貴方には伝わっているだろうけど。
(-165) susuya 2023/09/24(Sun) 15:27:38

【秘】 門を潜り ダヴィード → corposant ロメオ

「そうだといいんですけど……」

口では格好いいことを言って、本当に自分がそうあれるのか分からない。そうなりたいと思った分だけ、理想の自分と今の自分はかけ離れていく。
でも、背を押してくれる貴方の期待を裏切りたくはないから、前に進むしかないのだ。

「うう。そう言われたらもう……
 カッコよくなるしか道がないじゃないですか。
 これが終わったら……頑張らないとなあ」

勿論、そのための相談だったのだから貴方は何も間違っていない。
この一連の事件が片付けば、組織内も一気に騒がしくなるだろう。食い付いて、責任を引き受けるに相応しい立場に上り詰めることだってできるかもしれない。
それはきっと茨の道だろう。

「……もう!
 そりゃあいい子ですけれどね、俺は。
 そうじゃなくてですね、……も〜」

子ども扱いが嬉しかった。後輩として可愛がってくれることが嬉しかった。
いつかこういった一面は弱さとして淘汰されていくのだとしても、一緒に笑いあう時間はとても幸せなものだった。
(-187) NineN 2023/09/24(Sun) 17:07:04

【人】 門を潜り ダヴィード

街中を歩きながら端末を引っぱり出し、アジトにいるであろう幾人かに向けて連絡をする。
道中に屋台に寄ってアランチーニを買い、はふはふと食べながら。
近況を上に報告するなんていつも通りの日常だ。なにもおかしくない。

『昨日から付けられてるみたいです
 今日はアジトに顔を出せなさそうです』

「ううん。
 この際温泉でも行こうかなあ……
 見つかったらサボってるって思われないかなあ……」

観光客に紛れられると思って、とか。
街がこのザマじゃあ言い訳っぽいなあ。
次はどこへ行こう。
油の染みた包み紙をゴミ箱に放り投げて、またため息をついた。

#街中
(26) NineN 2023/09/24(Sun) 17:28:31

【秘】 corposant ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「大丈夫だよ。不安のデカさは伸びしろのデカさだ」

手伝いならいくらでもするからさ、と
いつもみたいな事も言った。
過度な期待を寄せているわけじゃない。
けれど可愛い後輩を応援してやりたい気持ちは強いのだ。

「応援してるぜ〜。
 オレもな〜んかまだやる事多くなりそうな気がするし……
 負けてらんねえなあ」

とはいえこちらに出世欲というものは殆どなく、
現状維持に努めるばかりだが。
回って来る仕事をこなすうちに昇格の知らせでも届こうものなら、露骨に嫌な顔をするのはこの男くらいなものだろう。

「アーハハ。お使いありがとさん。
 たまには頼む側の感覚も思い出しとかなきゃあな」
「……さて、そろそろ行くかな。
 今日は仕事しながら遊ぶんだ」

半分ほどになったコーラのペットボトルを持って踵を返す。

「またなんか美味いもんあったら持って来るわ〜」

そう言って、後ろ手にふらふらと手を振った。
呼び止めなければそのままどこかへ行くだろう。
(-226) susuya 2023/09/24(Sun) 21:13:41

【秘】 門を潜り ダヴィード → corposant ロメオ

「ロメオさん、言いましたからね。
 応援して、困ったら手伝ってくださいね」

いちいち言質を取るような言動をする。
これはただ嬉しくて、貴方の言葉を反芻している状態に近い。

先輩が嫌がることを変わるのも後輩の務めだと言う。
貴方が面倒で無理な仕事を無茶苦茶に詰め込められるのを見ていられないから、代わりに上に行って文句を言う。
そういう原動力もあってもいいのかもしれない、とふと思った。

「ム、……他に必要なものあれば、また送ってください。
 良い子の後輩が何でも買ってきますよ、先輩!」

あと俺、いつでもお腹空いてる奴だと思われてないだろうか。
あんまり間違っていない気がするのがちょっぴり情けない。
そんなことを思いながら、貴方の背を見送った。
(-232) NineN 2023/09/24(Sun) 22:17:51

【人】 門を潜り ダヴィード

「うお〜、こんな人少ないことあるんだ。
 ラッキー?」

こうなればヤケだの思いで有言実行、男は温泉にいた。
白くもくもくと湯煙が立ち込める中、いつもは観光客でごった返すここにも遠くに人がまばらに見えるのみ。

そこらで売っていた水着に着替え浅い湯に足を浸ける。
丸腰になることが躊躇われたのか、背後に感じる視線は遠い。

「でもまあ、低温調理されるわけにもいかないし」

数時間はのんびりとしていてもおかしくないだろう。
これはただの休日、平穏な日常だった。

#温泉
(32) NineN 2023/09/25(Mon) 10:02:57

【秘】 門を潜り ダヴィード → また、歌う カンターミネ

ぶらぶらと広義の街歩きを続ける中、貴方の経営するモーテルの近くに差し掛かる。

主のいないそれはいつもよりもひっそりと眠りの中にあるように思える。
貴方の鼻歌が聞こえず、高笑いもなく、妙な踊りもない。

押せば鳴るテディベアにいいなあ、と言ったのは数日前のこと。
それから顔を合わせられていない不思議な先輩のことを思うが、今は警察に近づくこともできない。

というわけで、貴方が戻ってきたときのために端末にメッセージを残しておいた。

『先生へ
 お怪我はありませんか?
 あれば、痛みを眠って忘れようとしないでくださいね。
 しっかりと休んで、ご飯も食べて、野菜も食べてください
 無事に戻って来られたら、先生の歌が聞きたいです』

別にここからいなくなるつもりもないし、捕まるつもりもない。
ただなんだか、書いておきたい気分だったのだ。
(-427) NineN 2023/09/25(Mon) 21:46:44

【秘】 門を潜り ダヴィード → 路地の花 フィオレ

ぶらぶらと広義の街歩きを続ける中、いつぞや貴方に連れて行ってもらったバーの近くに差し掛かる。

平然な顔をして、背中に冷や汗を多分に流しながらはいったそこはいかにもな「大人の世界」風で、そこで貴方に奢ってもらったノンアルコールカクテルの味を思い出した。

それと同時に思い出すのは、あまりにも酷な知らせを聞いて泣き崩れる姿。
貴方の上司に言付けた伝言は、しっかりと伝わっただろうか?
分からないから、端末を取り出してぽちぽちと文字を綴る。

『フィオレさんへ
 元気じゃなくていいので、どうか無事でいてください。
 元気だったら嬉しいです。
 落ち着いたら、また遊んでくれると嬉しいです』

別にここからいなくなるつもりもないし、捕まるつもりもない。
ただなんだか、書いておきたい気分だったのだ。
(-428) NineN 2023/09/25(Mon) 21:56:11
ダヴィードは、メッセージを送ってから、やっぱりちょっと恥ずかしくなった。
(a24) NineN 2023/09/25(Mon) 22:02:54

【秘】 また、歌う カンターミネ → 門を潜り ダヴィード

端末はきっと、今は警察に押収されている事だろう。
であるならば、そのメッセージが本人に届くのはまだ先の話。

しかし、それを読んだ時の『先生』は
送った今この瞬間でもありありと浮かぶだろう。

『ははぁん。故郷で待つ子供みたいな事言ってるな。
 そこまで言われちゃ歌わない訳にもいかないなあぁ?
 精々リクエストを考えておくんだな、アッハッハ!』

そんな風な言葉と共に、にやける顔が。
果たして本人が帰って、或いはメッセージが返ってくるまで、
あと何日かかるやら……。
(-434) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 22:21:00

【秘】 路地の花 フィオレ → 門を潜り ダヴィード

あなたから届いたメッセージに、少し取り乱しかけたのは内緒だ。
ちょっと昨今の状況で敏感になっていたものだから。

落ち着いてから、メッセージと向き合って。

『あの時はありがとう、ダヴィード。
 すごくかっこ悪いところを見せちゃったわね』
『ジャケットに入ってたチョコレートのお陰で、かなり元気になったのよ』
『騒動が落ち着いたら、またゆっくり話しましょうね。
 今度は、新しくなったヴィーのお店にでも行きましょ』

メッセージを送って、息を一つ吐く。
それから、小さく微笑んで。

「本当に、優しい子。
 私の周りには、そんな人ばっかりね」

本当に、恵まれているなあ。とつぶやいた声は、部屋の中に消えていった。
(-459) otomizu 2023/09/25(Mon) 23:41:34

【置】 門を潜り ダヴィード


「アハハッ」

お行儀悪く端末をいじりながらの街歩き。
鬼ごっこに時間制限が追加されそうだ、という知らせ。
それなら張り合いも出ようと言うもの。

「こんなの、頑張れちゃうじゃないですか。
 はあ〜……かっこいい……」

足取りが軽くなる。
まだ、歩ける。
(L9) NineN 2023/09/26(Tue) 16:26:48
公開: 2023/09/26(Tue) 16:25:00

【置】 門を潜り ダヴィード

「はっ、はっ……」

夜。
痺れを切らした追跡者たちが、距離を詰めてきているのを感じた。
悲しいかな木っ端の下っ端に付いていた追跡者は一人だけで、意を決して走り出せば慌てて向こうも走り始めた。

勝手知ったる路地裏に誘い込めば逃げ切れるか、と暗く細い街路へと走り続ける。
あと少し、そう思った時のこと。
どっ、と腹に強い衝撃が走った。
勢いのまま転げて、なんとか頭を庇って縮こまる。

「さんざ走り回りやがって、このクソガキが」

「オラ手ェ出せ、手錠嵌めてやる」


待ち伏せされていたと気付いたのは罠に嵌ってから。
逃げ回って翻弄したつもりでいて、実のところは追い込まれていたの自分だったのだ。

「アハハッ、なんの根拠があって?
 俺の何が悪くて、どうして逮捕されるんです?
 説明し、あ"、ぎッ……」

罵声と共に降ってきたのは拳。口の中が血の味でいっぱいになる。痣が出来るだろうなあ、とぼんやり思う。

「見えるところはやめて、くだッ 
 やめろって言ってんだ い"〜〜ッ……」

減らず口で時間を稼ぐにも限度がある。彼らだって曲がりなりにも警察官なのだ、『抵抗したから』以上の危害は加えられないだろう。
いやだ、いやだ、約束を守らないと。
嘘を吐くのはいやだ。
(L10) NineN 2023/09/26(Tue) 20:50:44
公開: 2023/09/26(Tue) 20:55:00

【置】 門を潜り ダヴィード

「……あ?電話?
 チッ、んだよ……張り込み中に電話すんなッて!誰だよ!
 今いいとこなんだから邪魔すんなって!
 ……ア!?失効だあ!?」


ざわ、と周囲の男たちが騒がしくなる。
どうすんだよこいつ、知るかよそんなもん、とりあえず行くぞ、ここにいるのはまずい。


先ほどとは違うばたばたとした足音が引いて行けば、周囲に人の気配はなくなっていた。

「……失効……?ってことは……時間切れ?
 おいおい、俺偉いんじゃない?
 アハハッ、アハハハハッ!」

あいててて。思わず大笑いすると腹に響いて鈍い痛みが戻ってきた。
さっき聞いたことが本当なら、付け狙われていた根拠が効力を失ったというのが本当なら。

「は〜〜〜〜〜〜ぁあ」

特大のため息も漏れようというもの。
ああ、俺は約束を守れたんだろうか。
腹も顔もじんじんと熱を持っている。おそらく腫れて、痣になるかもしれない。でも生きているし、無事だ。

「使わなかったな、お前も」

懐から愛用のナイフを取り出して、鞘は払わないまま撫でてやる。
警察は嫌いだし、殴られた分はお返しを計画するだろうけれど、死んでほしいとは思わない。
暗い空を見上げて、またひとつ笑いが溢れた。
(L11) NineN 2023/09/26(Tue) 20:51:15
公開: 2023/09/26(Tue) 20:55:00
ダヴィードは、「うるせえ!」と近所の窓から空き缶を投げられた。そんな。
(a36) NineN 2023/09/26(Tue) 20:55:16