人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【独】 聖女 リッカ

/*
じゃかじゃかじゃかじゃか〜〜
<<アンジュ>>who<<リッカ>>who<<グノウ>>who
―――じゃんっ!
(-0) oO832mk 2024/02/08(Thu) 21:03:25

【独】 聖女 リッカ

/*
アンジュ吊ると村終わる
リッカはおれ
グノウ…………………………
(-1) oO832mk 2024/02/08(Thu) 21:04:11

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ


祭りの喧騒は、遥か遠く。
何も変わっていないはずなのに、ただぼんやりと光るあなたのうなじだけ、確かな変化を示している。

本来、聖女にとってその変化は喜ばしいことのはずだ。
この世界からあなたたちは―――あなたは、出て行かずにいてくれる。


でも、光らずにいてくれても、よかったのだ。
ううん。光らない方が良いのだと、聖女は知っていた。

あなたはそれを、望んでいるんだって。

(-47) oO832mk 2024/02/10(Sat) 10:31:29

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ


「 ………… 」

だから。
あなたの言葉には、ほんの一瞬、言葉を失って。
微かに下がった眉尻。それでも、すぐに力なく、笑って。

……―――"やっぱり"。
どうしても。そう浮かぶことだけは、止められない。


(-48) oO832mk 2024/02/10(Sat) 10:33:45

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ



「 ――― ええ そう。
  ファリエの いうとおり 」


あのときと同じ、諦めを帯びたかお。


「 帰って ほしく なかったわ。
  ずっと。 みんな。 ……誰も 」


何年も。何十年も。何百年も。
聖女祭りが繰り返される毎、いなくなってゆくひとたちの顔は今も忘れない。
誰もがみんな、帰りたいって願っていた。
あなたと、おんなじ。だから、だから聖女は、


(-49) oO832mk 2024/02/10(Sat) 10:36:35

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ


ルールを決めたのは、確かに自分。
決して誰かに強制されたわけじゃない。
すべて、自分の意思。
ううん、本当はひとつだけ、"例外"は確かにあったけれど。



「 でも みんな 帰りたいのよね 。
  みんなは この世界が きらいなの 」


   「 …… だから それなら、
     もっともっと、いい世界にしないと 」


光った痣を、"聖女の祝福"にしてしまって。
みんなから「おめでとう」って言ってもらえたら、悪くないなって思ってくれるかしら。
手伝ってくれる人達暗殺者や樹木子の願いを叶えれば、今よりもっと住み良い世界になってゆくかしら。

帰らなくてもいいって、思ってくれるかしら。


「 ――――…… でないと 」

(-50) oO832mk 2024/02/10(Sat) 10:37:57

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ




「 みんな いなくなってしまうわわたしも ひとりぼっちなの 」



(-51) oO832mk 2024/02/10(Sat) 10:39:38

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ



―――ねえ、ファリエ。
それでも、わたしはやさしいかしら。
みんながほんとうに帰りたいってこと、知っているのよ。
だって行かないで、って言っても、誰もここにいてくれないの。

……わかってるの。わかっているのに。
わたしは、このお祭りを失くしてしまうことができないの。

そうやって、みんなの願い帰りたいを潰えさせてきたの。



(-52) oO832mk 2024/02/10(Sat) 10:42:34

【教】 聖女 リッカ


むかし、むかし。
まだ聖女とも呼ばれてもいなかったその子供は、
その力でひとつの世界を創り上げました。


  
――― 幾星霜のメモワール。



その世界を模したことだって、
何の意味もないわけではありません。

だってその世界は、誰もが知るほど愛されているはずでした。
…… 愛されている、
はず
だったのです。

(/0) oO832mk 2024/02/10(Sat) 10:50:20

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ


誰とも遊んだことなんてないくせに、
見よう見まねで世界ゲームを創った創造者ゲームマスター

みんなと遊びたかっただけ。
みんなと過ごしたかっただけ。
 ―――ひとりぼっちで、いたくなかっただけ。

自分を好きになって欲しいなんて、
きっと、思ったこともなかった。
それ以前の、問題だったから。
(-61) oO832mk 2024/02/11(Sun) 10:37:51

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ


あなたの言葉に、そう思って。
聖女はまたあわく微笑んでいた。

いつか自分も、誰かに愛してもらえるかしら。
でもいまはまだそのときじゃないって。


だけど、聖女はみんなを愛していた。
いなくなったひとりひとりの顔も忘れないほど。

だから、―――ううん、その中でも、聖女は。


(-62) oO832mk 2024/02/11(Sun) 10:39:05

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ


 「 ファリエ 」

濡れた涙に、聖女の指先が
触れた

この冷たい冬の夜空の下、そんなものも感じさせない暖かな手だった。
聖女がそう望んだから。
だからこの手は、そんな、子供みたいな体温の手。




 「 ファリエは ひとりぼっちじゃ ないわ 」

「 ――― だって わたしが いるもの 」  



そのままあなたの頬に手を添え微笑うのだ。
あなただけは。ひとりぼっちじゃないよって。


(-63) oO832mk 2024/02/11(Sun) 10:41:30

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ


星空を見上げた、ちいさな転生者こども
そのすがたに何かを重ねて、聖女はその夜自らの姿を露わにした。

"それ"が、何だか知っていたから。
"それ"は、とても寂しいと知っていたから。
"それ"を、放っておけないと、そう思ったから。

だから、あなたは"聖女のお気に入り"。
 ……あなたと聖女は、おんなじだったから。


 「 わたしが いるわ。 ……ファリエ 」



ダメ押しのようにまた告げて。
ふわりと浮いた身体は、あなたと視線を合わせている。
淡く光る聖女の身体と、あなたの痣と。
その上に、星々が一面に瞬いている。
きっと、あの日とおんなじに。


(-64) oO832mk 2024/02/11(Sun) 10:42:43