人狼物語 三日月国


249 【身内】Wise man's chocolate

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視点:


到着: 田中

【人】 田中

 
[────朝起きると身体のどこかしらが痛い……。]
 
(1) nagaren_rp 2024/02/14(Wed) 20:12:26

【人】 田中

 
[四十肩が五十肩に名を替えるまであと何十日か。
 カレンダーにカウントダウンでも書き込もうか。
 ……そんなくだらないことを考える程度に
 余白だらけの人生だ。
 若さは蝋燭のように溶けていった。
 今時洗顔だけのスキンケアはありえないと
 自分の子でもおかしくない年齢の後輩に笑われ
 朝の洗面台ではカミソリにも負けている。]
 
(2) nagaren_rp 2024/02/14(Wed) 20:13:37

【人】 田中

 
[真っ黒、乃至濃い灰色の弊社では
 未だホワイトボードに個人の能力を晒す。
 勉強も運動も常にぱっとしなかった成績は
 大人になって尚変わらなかった。

 もし言い訳をするならば
 訳もわからぬご年配の方に
 ウォーターサーバーやカンタンスマホを
 二台も三台も売り付けるのは
 詐欺と言っても過言ではないと思うんだ。

 思うんだけど。

 だからと言って何かを良くしようとする訳でもない。

 駅前のちっさすぎる喫煙スペースからはみ出して
 電子タバコを咥える男女を一瞥だけする
 善人にも悪人にも振り切れない己は
 仕事終わりの一服を早々に諦めて
 ぎゅうぎゅう詰めの電車に揺られる。

 あの店はいまでも、喫煙が許されているから。]
 
(3) nagaren_rp 2024/02/14(Wed) 20:14:54

【人】 田中

 

    はあ……


[思わず出た溜め息。
 自分への褒美という色が濃くなって
 義理チョコが撲滅傾向にあっても
 コンビニ、スーパー、電車内……、
 至る所でそのイベントは目に飛び込んでくる。


 
  「それは**くんにあげたかったのに……」



 バレンタインには青く苦い記憶しかない。

 独りでいると碌でもないことしか考えないから
 何日も前から店──バーには行くと決めていたし、
 いままさに向かいながら早く着けばいいと焦れている。

 出逢いか、刺激か、或いは癒しか、
 思い思いのものを求める者が集う場所。
 趣味嗜好を隠さなくても許される場所。

 知ったばかりの時分にはまるで猿のように
 足繁く通ったものだが、近年では数ヶ月に一度の頻度か。
 歳食って多少は落ち着きも覚えたというか……、
 枯れ始めてるって言った方が、正しいかも知れない。]
 
(4) nagaren_rp 2024/02/14(Wed) 20:17:09

【人】 田中

 
[──兎も角、独りで過ごしたくない日に
 独りで過ごさなくても済む場所に向かい
 慣れた足取りで辿り着けば

 入り口で常連と出会した。>>0


    俺の好み……マジかよ


[傾向が掴まれてることは遺憾であるが
 気づいたら似た者ばかり
 目が追ってしまうのだから……、仕方がない。

 俺は、昔から異性に興味がなく、男が好きで。
 
初めて好きになった奴を忘れられないでいる。

 
(5) nagaren_rp 2024/02/14(Wed) 20:18:02

【人】 田中

 
[付き合っていないし付き合えた訳がないし
 想いを告げてすらいない。

 買いたてのシャツより白い歯が眩しくて
 クラスの女子は皆一度は彼に恋をした。
 いつだって中心にいて、世界の主人公だった。

 俺みたいなモブ、彼は覚えてすらいないだろう。]

 
(6) nagaren_rp 2024/02/14(Wed) 20:18:31

【人】 田中

 
[どうなったか後で教えなさいよと
 野太いエールと力強い手に押されて
 たたらを踏みながら店内に入る。
 あーもー肩痛いっちゅうの。

 一杯ずつ会計を済ませるシステムゆえ
 入っていったばかりということは
 オーダーの列にいただろうか。
 それらしき男にすかさず声をかける。]


    なあ、アンタ良かったら
    俺に一杯奢らせてくれないか?


[目、鼻、唇、手の大きさ……声。
 似ている人にフラれるのは慣れてきたから
 声をかけることくらいはお手のものだ。
 仕事の時ほど胡散臭くない笑みを見せることも造作ない。]
 
(7) nagaren_rp 2024/02/14(Wed) 20:21:09

【人】 田中

 

    ……っ


[だけど相手の顔を見てひととき固まってしまう。
 近くに来て見えた、照明に照らされる顔が
 あまりにも"本人"だったから。*]
 
(8) nagaren_rp 2024/02/14(Wed) 20:22:07

【独】 田中

/*
?!?!?!?!?!?!?!

ひぇっかっこいい……
に、認識されている……?!
神の如き聖域に ひぇぇ
た、たなかーーーーおまええ

ヘイセ大好きチップの一つなんだけど
絶対似合うとおもってた……しってた……
ひぇぇ 拝み伏す…………
(-1) nagaren_rp 2024/02/15(Thu) 22:31:09

【独】 田中

/*
なまえ 名前を考えなくては
認識されてないミジンコくらいの気持ちでいたから
あえて下の名前を出さず考えてもいなかった裏話

ええええポジションおいしいな?!?!
ありがとうございますありがとうございます……
(-2) nagaren_rp 2024/02/15(Thu) 22:46:50

【独】 田中

/*
お兄さん時は金なり好きww
(-3) nagaren_rp 2024/02/15(Thu) 22:49:16

【人】 田中

 
[記憶通りの声が鼓膜を震わせ
 記憶より一層魅力を増した美丈夫が
 俺の視界を彩った。>>13

 懐かしさ、青臭さ、苦さ、罪の意識、
 色んな感情が溢れて
 再会の喜びと逃げ出したさが拮抗する。

 否、後者が優勢だ。
 学生時代は同性愛者であることを隠し通したのに
 先ほどの自分はナンパの常套句で
 彼に話しかけてしまったのだから。]


    あ、 う、ん……
    えっ よくわかったね?
    ヘイセくん……


[別人のフリをしようと思ったが……、
 実行するより先に名を呼ばれて、
 戸惑いつつ認めてしまった。]
 
(14) nagaren_rp 2024/02/16(Fri) 0:57:15

【人】 田中

 
[だってびっくりしたんだ。
 相手が神なら自分はミジンコくらいの存在。
 どこにでもいる地味で冴えない俺のことを
 覚えていてくれて剰え気づいてくれるだなんて
 思ってもいなかった。
 浮かれそうになる。

 ああでも流石ヘイセくんだ。
 イケメンなだけじゃなくて
 賢くてよく気が回る人だった。
 先生達にも一目を置かれていた記憶がある。
 取引相手の名前を覚えるのにも
 いちいち苦労している俺とは違う。]
 
(15) nagaren_rp 2024/02/16(Fri) 0:57:50

【人】 田中

 

    で、どう? 一杯だけ……
    ええと、久しぶりに会ったことだし


[下手くそかよ。
 改めてお誘いをかけてみるが
 もっと上手に誘えないものかと早速内心で後悔する。
 叶うことなら一杯どころか
 十杯でも二十杯でもご相伴に預かりたいくせに
 予防線を張って備えるあたり卑怯者だ。
 彼が嫌なら上手に断ってくれる筈だし
 一杯だけなら本当に付き合ってくれるかも……なんて
 打算はしっかり働かせてる。
 逃げ出したいのは本音だが
 再会したばかりの彼を離したくないのもまた本音だった。**]
 
(16) nagaren_rp 2024/02/16(Fri) 0:58:58
田中は、メモを貼った。
(a1) nagaren_rp 2024/02/16(Fri) 1:14:22