人狼物語 三日月国


37 【恋愛RP】夏の夕べ【R18】

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何でも屋 成瀬 瑛が参加しました。

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  えーと、白地に茶のぶち猫……
  うん、写真と特徴は一致している。

  やあ!君がすももちゃんだね?


[ 少し遠くで喧騒が響く街の片隅。
  大通りから少し外れた裏路地で。

  短く切り揃えた髪を靡かせると
  顔に笑みを浮かべながら、
  一人は一匹に手を伸ばした。 ]
   
(2) 希 2020/07/22(Wed) 23:29:16

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



   ──────

(3) 希 2020/07/22(Wed) 23:31:42

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  もしもし、所長?
  すももちゃんは飼い主のところに届けたよ。
  うん、衰弱してる様子も無し。

  で、次の依頼は何だろ?


[ 自慢じゃないけど、あたしが勤めている会社は、
  どこに出しても恥ずかしくない、立派なブラックだ。

  一つ依頼をこなせば、次の依頼が待っている。
  そんなのは当たり前だから。

  迷い猫の探索を無事に終えたあたしは
  スマホを片手に当然のように口にして、
  返ってきた言葉に首を傾げた。 ]
 
(4) 希 2020/07/22(Wed) 23:33:35

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……………へ、休暇?


[ なんだろう、どこか懐かしくて暖かい響き
  ……じゃなくて!

  所長の気が変わらないうちに、
  あたしは言質を取るべく言葉を並べた。 ]
  
(5) 希 2020/07/22(Wed) 23:35:15

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  休んでいいの?本当に??
  えっ、しかもリゾートホテルで!?
  どうしちゃったの所長、頭ぶつけた?病院呼ぶ?

  ああ、なるほど……あの件かー。


[ 話を聞けば、得心が言ったように頷く。
  話をまとめると、とある浮気調査の依頼対象が
  そのホテルに宿泊予定で。

  証拠固めのためにこちらも宿泊の予約を取ったものの。
  伴侶の不貞に精神が耐え切れなくなった依頼人が
  証拠を得る前に暴走してしまって、その計画もぱぁ。

  対象がそこを利用することもなくなり
  結果、予約が宙に浮いてしまった……と。 ]
  
(6) 希 2020/07/22(Wed) 23:38:14

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  まあ、今からだとキャンセル料も
  殆ど戻ってこないしね。
  了解!成瀬瑛、休暇を楽しんできまーす!


[ うちの所長もいいところあるね!
  と、浮き浮き気分で電話を切ろうとして。 ]


  ─── は? 宿泊費用は給料から天引き??


 [ 最後に添えられた一言に、
   あたしは思わず罵詈雑言を並べまくった。 ]
 
(7) 希 2020/07/22(Wed) 23:39:51

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  いや、うちの会社絶対やばいでしょ……
  

[ 絶対、労働基準法とかそう言うの
  引っかかってるよ……。

  スマホをしまいながら小さく溜息をつく。
  それでも自腹とはいえ
  久しぶりの休暇は楽しみだし。
 
  学歴も、帰る場所もない私は、
  ここで頑張って働くしかないからね。 ]*
   
(8) 希 2020/07/22(Wed) 23:42:16
何でも屋 成瀬 瑛は、メモを貼った。
(a1) 希 2020/07/22(Wed) 23:47:58

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  やっば、休暇が溶ける……


[ 柔らかなベッドに包まれて、微睡の中で呟いた。

  無事チェックインを済ませ、部屋に通されて。
  ベッドに沈み込んでからの記憶がない。
  あまりの寝心地の良さに、
  普段規則正しい生活を送っているとは言い難いあたしは
  あっという間に眠りの世界に誘われたみたい。 ]
 
(43) 希 2020/07/23(Thu) 14:44:02

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 睡眠も立派な休暇だけど。
  せっかくいろいろ出来るみたいだし……

  鋼の精神でベッドと別れを告げ、軽く伸びをする。
  備え付けの洗面所で顔を洗い
  動き易い服に着替えれば、
  くぅと小さく腹の音が響いた。 ]


  まずは腹ごしらえと行きますかー。


[ 部屋を出てレストランに向けて歩く。
  肉豆腐foodとか食べたいなぁ。
  そんなことを考えつつ、

  どこかに困っている人とか、いないかな?
  そんな風に視線を彷徨わせてしまうのは
  もはや職業病。 ]*
 
(44) 希 2020/07/23(Thu) 14:44:17

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 肉豆腐に思いを馳せながら。
  ロビーを通過する途中、
  鏡みたいにピカピカに磨かれた壁に映る自分を見る。

  ぴょんと跳ねた癖毛を押さえつけるように撫でて。
  直ぐに元に戻る光景に、小さく笑い。

  ……それが許されなかった過去を思い出した。 ]
 
(45) 希 2020/07/23(Thu) 15:54:02

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ ……あたしの両親は、とてもきっちりした人で。
  癖のついた髪なんて、許さなかった。

  だから毎日しっかり固めてた髪は、ひどく窮屈で。
  頭部を締め付けるような感覚に、
  当時のあたしは、ひどい頭痛に苛まれていた。

  窮屈なのはそれだけではない。
  スカートの丈から、1日のスケジュール。
  全てが決められたあの家では、
  呼吸をするのも難しくて。

  あたしでは、あの人達の望む娘にはなれないって
  早く気付ければ、お互い良かったのにね。 ]
 
(46) 希 2020/07/23(Thu) 15:55:00

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ ある日、登校のために駅のホームにいた私は
  高校へ向かう電車とは、反対の電車に乗り込んだ。

  別に計画立ててたわけでもなく
  海でも、みたいなぁって。
  本当に、突発的な行動だった。

  ……学校をサボるのなんて初めてだ。
  両親にバレたらひどく怒られるに違いない。
  見慣れない景色が流れる車内で、
  それでも、背徳感にドキドキして。

  ─── そのままあたしは、家に帰っていない。 ]
 
(47) 希 2020/07/23(Thu) 15:55:17

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……そういえば、
  前にこのホテルで仕事したっけ。


[ 和洋折衷何でもござれなレストラン。
  メニュー表にはなかったかもしれないけど、
  注文したらきちんと肉豆腐が出てきた。

  箸で肉を摘み、空腹を満たしながら、
  ホテル内のどこかにあるだろう
  荘厳なチャペルを思い出す。

  結婚式の友人代行。
  空席を嫌う花嫁による依頼だった。

  親友の結婚という設定だったから
  感激に瞳を潤ませた
ふりをして。

  披露宴の食事を楽しみにしていた、そんな記憶。 ]*
 
(48) 希 2020/07/23(Thu) 16:13:24

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  あれ、あたしに言ってる?


[ ─── それは、肉豆腐を頬張る少し前のこと。

  知り合いなんていないはずだから。
  小さな笑いと心地の良い低音が>>61
  自分に向けられたものだと気付くのに
  少し時間がかかった。 ]


  ありがとう、お兄さん!


[ どうやら癖毛との格闘を見られていたみたい。
  理解すると、あたしは気恥ずかしそうに笑って。 ]
 
(65) 希 2020/07/23(Thu) 20:06:13

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 確かにお客がみっともない格好していると
  ホテルの品格?そういうの、疑われるかもしれない。
  そこまで気にする必要はないかもしれないけど
  せっかくの好意だ。

  ヘアワックスを受け取ると。
  少し待ってて貰える?
  尋ねてから、ロビー近くの女子トイレに向かう。 ]
 
(66) 希 2020/07/23(Thu) 20:06:52

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ ホテルのトイレって綺麗だよねー。
  そんな感想をこぼしながら、 
  洗面台の前に立ち、今度は本物の鏡に自分を映す。
  短く切った髪は寝起きということを顧みても
  確かに、手をかけているようには見えない。

  今まで髪をまとめた経験がないとは言わないけど、
  式の友人代行とか、彼女の振りして両親に会うとか
  そう言う仕事絡みが主だから。

  自分の為に髪を弄ると行為は
  慣れなくて少しくすぐったい。 ]
 
(67) 希 2020/07/23(Thu) 20:07:57

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ きっちり抑えるのではなく、
  指先で毛先を掴み、遊ばせて、軽く見せた髪を
  借りたヘアワックスでふんわりとまとめた。

  トイレから出て、
  もし先程のお兄さんがまだいたのなら。 ]


  どうかな、似合う?


[ 礼と共にヘアワックスを返却すると
  目を細めて微笑んだ。 ]*
  
(68) 希 2020/07/23(Thu) 20:08:50

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 髪と格闘中。
  トイレに入ってきたお姉さん。>>70

  外観も身に包んだドレスも、佇まいも。
  綺麗な人だな、そんな感想を記憶の隅に留めて。 ]


  ありがとー。
  お兄さんもイケメンだね。

  あたしは成瀬瑛。
  いわゆる何でも屋をやってるよ。
  

[ 律儀に待っていてくれた、無駄に声がいいお兄さん
  ─── ユエさんというらしい。
  宿泊者仲間らしい彼に、こちらも名乗りを返す。 ]
 
(83) 希 2020/07/23(Thu) 21:13:55

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  依頼とお金があれば大抵のことはするから
  何か困ったことがあれば呼んでね?


[ 髪型を褒められて、
  気をよくした様子を隠しもせずに。
  取り出した名刺とともに、ちゃっかり営業活動。 ]


  呼んでもらえたら。
  いつだって、どこへだって、駆けつけるから ───
   
(84) 希 2020/07/23(Thu) 21:14:09

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ そう、去りゆく背に、
  格好良く決めたつもり ─── だったけど。

  それから徒歩数分のレストランで
  呼ばれるまでもなく、再び顔を合わせたものだから。 ]


  わ。格好つけたのに、台無し!


[ なんて台詞とともに、
  あたしは思わず笑ってしまった。 ]*
 
(85) 希 2020/07/23(Thu) 21:14:36

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ いつのことだったか。
  あれは、あたしが高校の制服に身を包んで
  長いスカートを履いていた頃のこと。 ]


  ……ね、私があの空の向こうに
  溶けて消えてしまったら

  誰か気付く人は居るのかな?
 


[ 澄み渡る青い空を眩しそうに見つめながら
  そんなことを呟いた。 ]
 
(99) 希 2020/07/23(Thu) 22:27:37

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……なんてね、冗談。



    [ 窓からそよと吹き込む夏の風は心地よく。
      不快に纏わり付く熱を払ってくれるのに。

      強いヘアワックスでしっかりと固めた髪は
      風で棚引くこともなく。
      私をその場所に縛り付けるようだった。 ]**
 
(100) 希 2020/07/23(Thu) 22:27:42
何でも屋 成瀬 瑛は、メモを貼った。
(a31) 希 2020/07/23(Thu) 22:30:52

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……どうだろ、居るのかな?


[ 両親、教師、クラスメイト。
  先輩、後輩。
  家庭と学校、私の狭い世界に登場する人物達を
  一通り、思い浮かべた後。 ]


  ……そっか、お兄さんは気付いてくれるんだ。
  ありがと。


[ ただ、私はマジシャンじゃないから。
  目の前で消えるのは無理そう、なんて
  可笑しそうに笑う。 ]
  
(111) 希 2020/07/24(Fri) 0:03:15

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ いつもと反対方向の電車に飛び乗った日。>>47

  定期の範囲外である運賃を支払えば、
  バイトを許されていない女子高校生
  残った財布の中身なんて、たかが知れていて。

  私は結局どこにも行けなくて。
  駅の中でぼんやりと佇んでいた。

  そんな私を、見つけてくれた人。>>107 ]
 
(112) 希 2020/07/24(Fri) 0:03:19

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  すごい。お兄さん、エスパー?
  ちょうどね、海を見たかったんだ。


[ 今は通学時間帯だからいいけど。
  日が登るにつれて、
  制服を着た女子高校生が歩き回るのに
  不自然な時間になる。

  誰もいないところがいいな、なんて。
  初めて会った名前も知らない人に

  泣きそうな顔で微笑みを浮かべながら、
  私は縋った。 ]**
 
(113) 希 2020/07/24(Fri) 0:03:22
何でも屋 成瀬 瑛は、メモを貼った。
(a32) 希 2020/07/24(Fri) 0:12:54

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 切符代を甘えて、電車に揺られ。
  いつしか、外の景色に望んだ色が混じり始める。

  沈黙を破った小さな問いに>>117
  不思議そうに、瞳を瞬かせた後。 ]


  ……多分そんな、大袈裟なことはないんだよ。
  今いる場所にいることは、
  私にとって、少し息苦しいだけで ─── 、

  だから、いなくなりたかった。

 
(163) 希 2020/07/24(Fri) 11:45:03

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ ただ、それだけの、話。
  そう呟いて、話を閉じようとして。
  ふと気付く。 ]


  そっか、もしお兄さんが悪い人だったら。
  人気のない海なんて行ったら
  私なんて簡単に殺されちゃうよね。


[ 迂闊だったなぁ。
  なんて、思考が巡り始めたのだから。
  少しは周りを見る余裕が戻ってきたのかも知れない。 ]
 
(164) 希 2020/07/24(Fri) 11:45:57

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  どうだろう。
  お兄さんは、悪い人?


[ 問いを一つ投げたなら
  硝子越しの双眸を、じっと見つめた。 ]*
 
(165) 希 2020/07/24(Fri) 11:46:17

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  いいよ、任せて。
  辞書片手に、世界各国の美辞麗句を並べてあげる!


[ そう言って別れた相手と>>118
  辞書を手にする前に再会してしまったのは
  様にならない話だけど。>>119

  些か早すぎる再会の挨拶を交わしながら
  不意に視線を感じれば、スマホのカメラ機能で
  視線を向けないまま、その出所を確かめる。

  ディスプレイに映るのは、
  受け持った仕事とは関係のなさそうな
  可愛い女の子だったから>>157
  何事もなかったかのようにスマホを仕舞って。

  あたしに覚えがないなら、ユエさんの知り合いかな?
  そんな風に考えながら、
  改めて女の子の方を向くと、会釈する彼女に対して
  人懐こい笑みと共に、手をひらひら振った。 ]
 
(173) 希 2020/07/24(Fri) 12:09:08