人狼物語 三日月国


110 【身内】腐ったリンゴを元に戻すには【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 姫華

―――――


  生まれてから今まで、ちやほやされるのは当たり前。
  私が欲しいといったものはすぐ与えられた。
  私は妹だったけど、お下がりなんて論外。
  一か月間毎日違う服を着ても着きれないほど
  洋服を与えられてたし
  流行りのアクセサリーが欲しいと強請れば
  すぐに手にすることが出来た。

  元々家が裕福な家庭の部類だったから、というのと
  

   
姉にかけるべきお金が極限まで削られていたのと。
 


  おかげで、私は甘い蜜を吸って吸って吸い尽くして、
  甘やかされて、
「お姫様のように」
生きてきた。
 
(15) alice_sanjou 2021/11/15(Mon) 16:50:32

【人】 姫華




     
それが、私にとっての当たり前。



 
(16) alice_sanjou 2021/11/15(Mon) 16:51:08

【人】 姫華


  当たり前が歪んでいるとどこかで知りつつ
  
蔑ろにされているのは私ではないから

  知らないふりをしていた。

  愛らしくふるまっていれば、
  私は
私だけは、
幸せでいられるのだから。*
 
(17) alice_sanjou 2021/11/15(Mon) 16:51:36

【人】 姫華

─ある日のこと


  私は愛されているから。
  姉が家を追い出されて働く羽目になっていても
  大学生として生活していた。

  姉が追い出された理由?

  「金を父親の財布から抜き取った」から。

  まあ、抜き取ったのは私で
  姉は私に濡れ衣を着せられた、それだけ。


  
姉はいい金づるだったのは確かだけど

  でも、いい加減顔も見たくないって思ってたし
  何より両親も追い出す口実を探してたみたいで

  
――――― 丁度いいって思った。


  
(52) alice_sanjou 2021/11/17(Wed) 0:53:02

【人】 姫華


  そんなわけで、一人分生活費が浮いたからか。
  私には一般的な大学生ではもらえない額の
  お小遣いを与えられていた。

  そのお金でブランド物を漁っては
  遊び歩いていた。

  今日だってそう。いつも通りのはずだったけど。
  突然声をかけられて、怪訝そうな目で相手を見る。


  「 ……なんですか、ナンパ? 」


  いきなり声かけられて怪しいと思わない方が変。
  だから、名刺は受け取らず、
  じろっと睨んだ。
  相手の顔は結構、いいみたいだけど。*

 
(53) alice_sanjou 2021/11/17(Wed) 0:53:56

【人】 姫華


  成人済みだと思われて、ならアタリ。
  親と一緒に行動は…元々あまりしてないけど
  でも、20歳超えているのは事実。

  相手の顔はいい男の人はスカウト、とか言ってた。
  名刺をちらりと見ると制作会社、の文字。
  社長という肩書はまあ、
  惹かれるものがなくはない。
  お金持ってそうだし?


  「 ふーん。聞いたこと、ない会社ですけど。 」


  有名かどうかって言うのは大事じゃない?
  こういうスカウトなら、特に。

  だから、怪訝そうな顔は崩さなかったし
  諦めた様子をみればそれ以上は興味をなくして。
  一通り気になるものを買って
  店員からの過剰な接客をうけて帰った。
  常連だから、他の人と態度が露骨に違う。
  悪い気はしないから、別にいいけど。

  よく来る店だけど、
  仮にスカウトの人にまた会って
  しつこく声をかけられようものなら、
  行く時間を変えるなりしただろう。*
  
(87) alice_sanjou 2021/11/18(Thu) 18:48:06