人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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【人】 宝石集め カリナ

いくつか巡ってきた国の中でも穏やかなカイザラルックの首都ルフト。
小難しいルールのほとんどがその手厚い援助にてどうにかなりそうとわかれば一息ついた。

「なんだ、あの痣のこと…」

教会に呼ばれるなんて何事かと。
神官の言葉を聞き終わり肩の力を抜けば、解散の声が響いて立ち上がろうとする。
そんな時にいち早く呼び止めるような声に振り向いた。
(6) toumi_ 2024/01/26(Fri) 23:23:06

【人】 宝石集め カリナ

賑やかな知人の声や立ち去る者の姿にも表情は変えぬまま、しかし目線は落として、薬師の言葉に続いた。

「私はカリナ。装飾品や魔石作りをしてる」

「買ったことあったら声かけて、ただで補修するから。
 勿論祭りの間にも売るけど……ここの名産とかじゃないから暇だったらね」

積極的に宣伝はせずともすぐには立ち去らず、自己紹介をする者たちの声だけは聞いていくつもりだ。
(7) toumi_ 2024/01/26(Fri) 23:30:51

【秘】 宝石集め カリナ → 薄荷 アンジュ

「アンジュ。あとで……話したいことがあってさ。
 静かなところ、二人っきりがいいんだけど」

どうかな、と。女は教会で自己紹介をするあなたに耳打ちをした。
すぐに思い当たる場所はないけれど。夜の散歩だとか宿だとか、あなたが了承してくれればいくつか提案を絞り出そうとするつもりだ。
(-3) toumi_ 2024/01/27(Sat) 0:48:57

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「相変らず賑やかね」

教会で自己紹介をしきったあと、顔見知りであるあなたに声をかけながら、視線が行くのはその腕輪。
皆の前でははっきり言わなかったがやはり気になる。

「……あなたのそれ
浮気
?」

もちろんいつもの真顔で言う、心配と不満をスパイスに混ぜた冗談だ。
(-6) toumi_ 2024/01/27(Sat) 1:51:18

【秘】 薄荷 アンジュ → 宝石集め カリナ

「嗚呼、カリナさん……はい。
 勿論です。でも日中の店回りは準備で人が沢山いますし、そうだな……。
 夜の街の様子も見ておきたいので、中央広場の裏手路地に集合しましょうか。準備期間中はそこまで人は集まらないでしょうから」
(-7) eiya 2024/01/27(Sat) 1:55:01

【秘】 宝石集め カリナ → 薄荷 アンジュ

「わかった、ありがとうアンジュ」

少し安心したように人を緩ませればまた後でと重ねながら、あ、と声を出す。

「食べたいものある? 買っていくよ」

そういって続いている自己紹介に視線を向けた。
(-12) toumi_ 2024/01/27(Sat) 2:59:03

【秘】 薄荷 アンジュ → 宝石集め カリナ

「私の方こそ。またあとで……」

そこまで口にしたところで、あ、といえ声に頭が揺れた。

「……待ち合わせ場所の近くにパン屋があったので……そこのクリームパンが食べたいです」

こういうとき、割りと遠慮せず要望するのは常よくあることだった。
同じように視線を戻しながら、口許を緩ませた。
(-13) eiya 2024/01/27(Sat) 4:27:40

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「まァ賑やかって俺ちゃんの取り柄ですから、、、
 
いや待ってこれは違うんよカリナ嬢〜〜〜!!!!


「…って完全に浮気の言い訳なんだワ。
 言うて気分的にはまぁそこそこ遠からずだったから
 責められてもマジで文句言えん……カリナ嬢って、
 サムライのいる国の出身だったりしねェよね??
 俺ちゃんハラキリは勘弁〜〜!!!!」

 情けない声をしつつゴメンネのポーズ。果たして真面目に弁明をしているつもりがあるのだろうか。
多分あんまりない。


 こうして近くで改めて見ても、左手首の腕輪は彼の趣味ではなさそうなものだ。それこそ彼がご執心の、古代文明の遺跡にでもありそうな品である。
(-15) 66111 2024/01/27(Sat) 6:16:45

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「サムライはわかるけどハラキリまでは望まないわね。
 でも教えなさいよ、こんないかついのつけておきながら不可抗力って言いたいの?」

声に心配が滲み出ているのはパッと見だけでもその腕輪の効果が見えているからだ。
少なくとも外したくとも外せていないのはその台詞からも読み取れて。

「気に食わないわ」

まだあなたがずっと持っていてくれる腕輪を見てからそっぽを向いた。
(-21) toumi_ 2024/01/27(Sat) 9:38:42

【秘】 宝石集め カリナ → 薄荷 アンジュ

「今日は同じのにしようかな」

仲直りとかそういうわけじゃないけど、なんだか勝手に気まずい。
今の仲が崩れるでもないのに緊張をしながら別れを告げる。

気付いてるのかな。知らないのかな。
どちらにしろ隠しごとをし続けるのはイヤだ、あなたには遠慮をするような性格でもない、だからこそ早く打ち明けてしまいたかった。
(-22) toumi_ 2024/01/27(Sat) 10:11:39

【念】 宝石集め カリナ

「クリームパン二つくれる?」

毎度あり!と店仕舞い前の店で受け取った袋を抱えて中央を逸れた路地を歩む。
広場にはまだポツポツと灯りが見えて、こんな裏手でも不安を感じる要素は少ない。
生まれ都合上、もっと治安が悪いところにはいたことがあるし。

「アンジュ……」
 
寒い季節の風を受けていた壁にもたれかかり、
友と呼んでも遜色はない大事な者の名前を呟き息を吐く。

私は盗賊ギルド員の一人娘、
違和感を持ってから、当たり前のことに気づくのは容易で。
私の友はこの世界の住民で、私はこの世界のイレギュラー。

単純で変えようもない事実が項にある痣となって自身に訴えてきている。
(!0) toumi_ 2024/01/27(Sat) 10:12:45

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「遺跡探索で鍵になっていたから装備したけど踏破したら
 呪いの品にジョブチェンジしたでござるって感じ」

 説明はサラサラ、ひと息でつけられた。こんな軽いノリでいるが、腕輪の効果でまず目につくのは死の呪いである。心配するのも当然である。
 魂をじわじわと削り、消失させる呪いだ。精神力が低下し情緒不安定になり、末期には発狂する。その他にも詳細の隠匿された、よくわからない『××の加護』というのもあった。


「不可抗力は不可抗力じゃねェ〜…? いやすまんて。
 我が生前積み上げた財を手に入れる輩、
 タダでは帰さんぞみたいなのに引っ掛かりましたァ〜」

「言うてま〜〜ぁどうにでもなりますよ!
 なんとかなって来たし、なんとかして来たし?」

 彼も鑑定スキルは持っている。呪いの内容を知らないなんてことはないだろう。恐らく己自身以外の目も通して確認までしているはずだ。
 その上でこの、あっけらかんとしたお気楽ムード。どれくらいの間装備してしまっているのかは知れないが、魂が削れているらしい気配はほとんどないと言っていい。
(-29) 66111 2024/01/27(Sat) 15:22:09

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

もしかして馬鹿?


気遣いや謝罪よりも先に罵倒してしまったのはあなたなそう振る舞い続けるからつい釣られてあげたにすぎない。
無理していようがいなかろうが魂を摩耗させている事実はあるのだ、長く縁のある者としてお気楽な態度を取られて気が収まるわけもなかった。

「ちゃんと外そうとはしたのよね? 死にたがりでもあるまいし。
 じゃあ今息苦しさは? 動悸目眩吐き気は?」

「このあと、今すぐにじゃなくていいけど、私に付き合えるかしら」
(-42) toumi_ 2024/01/27(Sat) 21:15:35

【念】 宝石集め カリナ

「全然、来てくれるって分かってたし。
 ほら暖かくなる魔石もあるんだよ、名付けてカイロ石」

揺れる火のように光る宝石を取り出し微笑みかけ。

「こちらこそ改まらせちゃったしおあいこってことで。
 あ、お腹空いてたら先に食べちゃう?」

本題を中々口に出せず勿体ぶるように先に紙袋を渡した。

この街に深い思い出があるわけでもない、なのにどうしてか郷愁を感じてしまうのは夢で聞いた幼い聖女の声のせい。
カリナにとってギルドの者たち以外に直近で仲良しなれた同性はあなたぐらいだ。
冒険者をするようになってから何度も会える人など減ってしまって。
だからと嬉しい再会を噛みしめていたいのに、いつもならかっこつけて自慢をするはずの口すら今ばかりは重くなっていた。
(!2) toumi_ 2024/01/27(Sat) 21:51:09

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「えっ俺ちゃん結構なお気楽バカですよ、
 知らんかったカリナ嬢?
…いやごめんてマジふざけてるわけじゃなくってェ


「なんだろね、封印扱いでもされてンのか、
 カリナ嬢の腕輪している内は全然ヘーキなんよ」

「ちな外すとぞわぞわします。素直にやべーを感じます」

 笑顔のままだが空気がスンッ…となった。すぐに戻りはするのだが。これまでの交流で一回あったかなかったか、それくらいには彼としては珍しい様子だ。

「トーゼン俺ちゃんなりに色々やりましたァ〜。
 結構東奔西走したンじゃね?
 あそこにいた魔女様ンとこにも行ったんだワ」

 その他にも解呪に関して有名な教会なり学者先生のところなり、ザッと述べただけでも十は下らない場所を訪れ、調査・研究をしているらしい。
 彼の一人旅は余暇が多く取られており、ひとつの町で少なくとも半月は観光なりをしていくのだが、挙げられた場所や調査内容を聞くに、ほとんどそうした時間は取られていないと思える。位置関係を考えれば、貴重な遠距離の転移魔法のスクロールだって使われていそうだ。

(-46) 66111 2024/01/27(Sat) 22:32:35

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「まぁ何? 今のところの結論としては
 古代技術のちからってすげー!って感じ」

「プリシラ嬢はー…なんだっけ、
 条件付きで変質したんだから、解く方も同じで
 何某かの条件付きなんじゃね?みたいに言ってたね」

 調査結果をまとめると、ほとんど何もわかっていないに等しいということである。

「そんな感じで、俺ちゃん全力ではありますよ。
 俺ちゃん素直に死にたくねェんだワ」

「っつってもこのお祭りの間は流石に気を抜くつもり〜。
 お祝い事に死の気配持ち込むもんでもねェしね!!」

「ってコトでデートのお誘いはオッケーだけどォ、
 そうだな〜、早くてたぶん夜? 食事の後くらい。
 朝とかでも全然オッケ〜〜…えっなぁにカリナ嬢?」
(-47) 66111 2024/01/27(Sat) 22:33:19

【念】 宝石集め カリナ

「これ試作品で2日しか保たないからあげるよ」

石と紙袋を交換すればくしゃりと軽い音を立てて抱え持つ。
聞き馴染んだその声を聞いて自分もゆっくりと深呼吸をしながらいつもの調子に戻していった。

「よかった、その審美眼私の探知スキル以上だね」

一呼吸置いてあなたが気遣ってくれるのを感じる。
話さなきゃ、うじうじしているのもらしくない、自分もあなたの力になりたいって言うんだ。
(!4) toumi_ 2024/01/27(Sat) 22:55:42

【念】 宝石集め カリナ

「聖女様の話、昼間にされたでしょ。
 ……私、なんだか他の人より聞こえる言葉が多くてさ。
 定期的にあの痣を持った人達がどんな人なのかわかる  みたい」

この街に来て、鮮明にすべてを思い出したそのとき。
聖女の言葉が頭に入ってきてその意味を理解した後。
一番はじめに聴こえてきたのがあなたのことだった。

「アンジュ。
 あなたにその痣を光らせる力があるって本当?」

それは、転生者にとってはまるで。

「私ね……できたら光らせたく、ないんだ。自分の痣」
(!5) toumi_ 2024/01/27(Sat) 22:56:40

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「…………訂正する。大馬鹿なの? って」

怒ってないというには不貞腐れたような、なんとも複雑そうな気持ちをわかりやすく顔に出す。
呆れるようなため息はよく見せるがこのように心配するのは滅多にないことだろう、いつも難なく神様のお導きで平気な顔をしていたのだから。
  
「魂の封印……? 気味悪いったらありゃしない。
 専門家に聞いたのなら私から言えることはあまりないわね。
 手首切り落としてもだめなのかしら」

どんな手を使ってもあなたの命が助かるのならと、手段は問わないつもりだ。
だがもうそのあたりは思いついているだろうと話しかける口調は独り言のようで、続く言葉はあなたからの問いかけの返事になった。

「じゃあ朝にしましょ、ちゃんと夜更かししないで私に会いに来て頂戴。
 なぁにって……じゃあデートでいいわよ。ついでに腕輪のメンテナンスもしてあげる。
 待ち合わせは教会の前でもいい?」
(-50) toumi_ 2024/01/27(Sat) 23:58:10

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「俺ちゃん痛いのはいやぁ〜ん♡っつって、
 ホントにどうしようもなくなったら選択肢としては
 アリっちゃアリには思ってンけどォ〜…
 見込みとしては、ん〜〜ムリめ?」

「確定はしてないけど、遺跡見た感じだと執念深い、
 かつ用意周到タイプっぽかったからサ、これやった人」

 腕を切り落としても腕がなくなるだけで、解呪の効果はない見込みの方が高いとのこと。実に厄介なところに首を突っ込んだものである。
 普段の彼なら、触らぬ神に祟りナシじゃんねとでも言って、人柄が分かった段階で途中退避をしてもおかしくないのにとは思ったかもしれない。


 そうして。彼は自分からデートと言っておきながら、肯定されたそれには触れずに流し、待ち合わせについて二つ返事で了承を返していた。
 もう二言、三言確認すれば、その日は解散していただろう。
(-53) 66111 2024/01/28(Sun) 1:58:29

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

 翌日朝の教会前。どちらが先に来たにせよ、それほど相手を待たせることはなかったはずだ。あなたがいつもと違ったのならそうはならなかったかもしれない程度だ。

「おはよーカリナ嬢〜、いい夢見れた?
 俺ちゃんはぐっすりで何も見んかったワ〜」

 特段昨日と変わった様子のない彼が、普段調子でひらと手を振った。
(-54) 66111 2024/01/28(Sun) 1:59:36

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

その朝、待ち合わせの時間通りに訪れればすぐにあなたの顔を見ることになった。
約束をやぶることは多分これまでもあまり無かっただろう、予定通りだと向き合えば白い息を吐いて。

「あなたのせいじゃないけれど、私も良い夢は見れていないわ」

悪い夢もねと続けながら一つの石を放り投げる、
仄かに赤く光って見えるその石は程よい熱を持っていてあなたの体を温めるだろう。

「二日ぐらいしかもたないけど持っていれば?
 カイロ石って名前」

自分で命名したそうだ。
(-58) toumi_ 2024/01/28(Sun) 2:57:48

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「悪い夢見てないンならよかったワ、っと。
 えっ何、カイロ石? へー、あったかたかでいいじゃんね」

「名付けたってーと、んー…いや〜俺ちゃん海しか
 出てこねぇワ。貝殻でも砕いて固めたァ?
 それよか分厚いヤツ削った方か」

 軽く考察するも、「言ってみたけど違いそォ〜〜〜〜!!!」と最終的には大人しく鑑定スキルを使っていただろう。

「ってかマジで急になぁに? いやうれしいけどサ」

 お返しを求めていないのはわかるが、何かプレゼントできるような物を持っていただろうかと脳内検索をかけつつ問いかける。彼としては、贈り物をされる心当たりが全くないもので。
(-61) 66111 2024/01/28(Sun) 4:22:11

【念】 宝石集め カリナ

「大袈裟、でも需要はあるかな」

ここも雪は積もるのだろうか、寒さはもっと厳しくなるのだろうか。
昔からちょっと風邪っぴきだったから、一人ぼっちにされても魔法や道具の扱いは嫌でも慣れることになったんだっけ。
一人でもこなせる様に、昔のあなたのような駆け出しを応援できるようになった自分をこれでも自慢に思ってる。愛想の悪さは治らなかったけどね。

いつからか辺りにデータのような英数字が見えはじめるようになった。
皆の視界と擦り合わせていくうちにそれが本来この世界では見えない数値として存在していることを知って。

それでもあなた達と出会った日々がゲームの世界だと、
今までの日常が非日常だと、気づいたのは本当に最近のこと。
(!8) toumi_ 2024/01/28(Sun) 9:17:33

【念】 宝石集め カリナ

「噂……は知らなかったわ。
 でも消えてしまうのは、そうね」

本来この世界に生きるものにとっての視点がひしひしと伝わる。
消えてしまう、もう一度繰り返しても違和感のある言い方だった。

「その通りなんだと思う。
 痣がこのままだったら私はこの世界からいなくなる。
 ……他の人も私と同じかどうかはわからないけれど、きっと」

女神の言う理に触れないだろうか、声は震えたが痛みは訪れなかった。
あなたには正直に話したい。それでも禁を破るのは怖いしあなたに天罰が狙うのも嫌だったから、言葉選びは慎重になっていた。

「アンジュの気持ちを踏みにじりたいんじゃない。
 私だって会えなくなるなんて嫌だよ!」

「だけど、……私はここに居たらだめなの」
  
「この世界から消えないといけないの」

それは死にたいという諦念でもなく。
世界の外へ行きたいという願望でもなく。
どこか切実な祈りのようにあなたへと伝えられた。
(!9) toumi_ 2024/01/28(Sun) 9:23:00

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「懐にいれる炉で、カイロよ」

全国で採れる火花石を加工したものだ。
懐、肌に触れても熱くないように火の代わりになるアイテムをいくつも試しているのだと女の口から解説された。

「勘違いしないで、試作品だから。
 この時期なら売れるかと思って調整段階なの。
 火傷はしないようにしたけど男性の懐事情は知らないから」

そう言い捨てて踵を返して歩き出す、朝の涼し気な風と店を準備し始める声が聞こえる広間を背に街の入口の方へ。

「早く行くわよ、朝霧が見えるうちに用を済ませたいの」

お目当てはこの地域に生息する植物からとれる朝露だそうだ。
(-64) toumi_ 2024/01/28(Sun) 9:42:17

【人】 宝石集め カリナ

誰かと似たように痣の話を努めて冷静を盗み聞きしていた。
女も露出が多い服の隙間からぱっと見で痣が見えていることはない。

しばらくじっとしていたが、エリーやアンジュ、プリシラが話しているレースの話には興味があるのかちらりと顔を向けて耳飾りを揺らし。

「…………」

無言で戻せば、盗み聞きを続行した。
(72) toumi_ 2024/01/28(Sun) 9:52:20

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「あーね、勘違いしましたァ〜。ん〜、いいンでね?
 人間向けならこれ以上温度上げると
 低温火傷する域に入るだろーし」

 温度を下げるなら布でくるむなりで調整は利きそうだ。

「全然売れると思うワ。北よりもここらみたいに
 四季のあるとこで売るンは実際オススメ」

 曰く、北でも当然売れるのだが、その場合は観光地の方が良いとのこと。地元民や冒険者、元々防寒バッチリがち。
 あなたも元々持っていた知識かもしれない。その場合は認識のすりあわせくらいで話されていた。この男は商人ではないが、各地で知人だけは多い故に知識は少なくない。


 ヘーイと間延びした返事をし、特に文句もなくあなたについて行く。もし祭りを見て回るだとか言い出していたなら素っ頓狂な声を上げていただろう。

「この辺で朝露ってーと…
 聖女様ゆかりの通称つけようとしたけど
 なんやかや定着しなかったヤツ?」

 浄化・精製に使われる素材を涙以外の体液に例えるのは微妙だし、涙にするのも解釈不一致に思う信徒が多かったとかなんとか。地元民でもないのによく知っているものである。
(-65) 66111 2024/01/28(Sun) 11:48:42
カリナは、エリーの視線に気づいたがぷいとそっぽを向いた。
(a10) toumi_ 2024/01/28(Sun) 15:02:56

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「……たまには為になること言うのね。
 笑顔は得意じゃないからそっち方面でこれからもいくわ」

今まであなたの持っていた知識で改良した商品はいくつもある。
露店で売れなくとも卸売ならうまくいったりと、接客向いてないかもと愚痴ったのもいつの日やら。

「効果が確かでも付加価値がないとどれも地元の珍しい草の一言で終わりよね」

十分ほどで見つかるものをカリナはスキルを使って短縮することが可能だ。その上で鑑定まで使えばお目当てのものは比較的早くお目にかかれることになっただろう。

曰くその植物はたくさんの葉をつけ、花も咲かせる。
しかし、どれも同じように見える葉の中で数枚だけに妖精が加護を与えに来るという。
その葉から取れた朝露は浄化や治療薬の材料として重宝され取引されているそうだ。

「ついた。
 ほら、外せないんでしょ。私の方の手首出して」
(-67) toumi_ 2024/01/28(Sun) 15:28:30

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「やっぴー褒めらりた〜! 俺ちゃん学者は名乗れンけど、
 知識の総量だけなら歳の割には強めな自信あるんだワ」

 たまにはと言われているが良いのだろうか? 良いらしい。本人の認識としてもたまにはなのである。

「ね、新しい文化て納得がないとマジ根付かん。
 妖精の朝露で全然いいじゃんね、っとぉ、ハァ〜イ」

 素直に袖をまくりつつ右手を差し出す。腕輪の状態は良い。いつに見ても手入れは欠かされていない。
 こうしたことから窺えるように、根は几帳面で真面目なものだから。一見しての態度はふざけ倒していても、あなたとの縁が続いているのかもしれない。


 ただ、留め具のあたりに少し傷がついていた。本当にわずかなものなのだが。想像するに、絶対に外れないように何かしらの対処をした際についてしまったのだろうと思える。
 今は余計なものはなく、その傷ひとつ以外は元の状態だ。
(-68) 66111 2024/01/28(Sun) 16:54:33