人狼物語 三日月国


102 【身内RP】泡沫に消えし夢の随に

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 狩人 レーヴタント

 
 ドラゴンステーキをつつき、食べる鳥。
 なんとも面白い取り合わせだ。>>1:47

 美味いと言われれば、素直に嬉しくて。
 にこにことその様子を見つめていた。


  「 そうでしょ〜
    ふふふ、生きているドラゴンの前だったら
    ぱくっと食べられちゃうかもだけど〜 」
 
 
 くすくす、とお礼に頷いて、
 立ち去るその背を見送ったタイミングが、
 喜びに満ちた歓声が風に乗って聞こえてくれば、
 空から、白と桃の花弁が降り注いで。

 
(9) kasuga 2021/10/21(Thu) 19:10:56

【人】 狩人 レーヴタント

 
 
  「 綺麗だな〜 」


 呑気な声で、空を見上げた。
 
 もう少ししたら、店じまいをして
 祭りに繰り出そうか。

 そんなことを思っていれば、また次の客がやってきて
 しばらくの間、対応に追われていたことだろう。**
 
 
(10) kasuga 2021/10/21(Thu) 19:10:58

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 暗闇の中。
 音と気配だけを頼りに、横に飛ぶ。

 小さく、息を詰めて
 槍を握る手に力を込めた。

 世界は暗闇だというのに。
 相変わらず眠くて、身体は重くて。


 自分では気づいていないけれど、
 腕には黒い痣が広がっていた。

 けほ、と時折、咳をすれば
 こぽり、と口から何かが零れる。

 口の中が鉄錆のような味で気持ちが悪い。

 
(*1) kasuga 2021/10/21(Thu) 19:35:55

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 
 もう生きる意味などない。
 そう思うのに、身体は勝手に戦ってしまう。
 魔族の本能か、狩人としての癖なのか。
 

  「 燃え尽きろ!! 」
 
 
 血を吐きながら、叫べば
 炎を纏った槍で、対峙していた悪夢の化け物の
 頭部を突き刺した。

 はぁ、はぁ、と荒い呼吸と
 ぽたり、ぽたりと、血を流していれば、
 ふいに懐かしい顔を思い浮かべる。
 
(*2) kasuga 2021/10/21(Thu) 19:35:57

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 
  「 助け、に……こんままじゃ〜
    いけんよね〜 チップ返さんとかな〜? 」
 
 
 >>*0同族の青年。
 あの日、多く貰ったチップの分。
 彼を手助けする日は、未だに来ていなかった。

 にへへ、とわざとらしく緩く笑ったら、
 頬を伝うものを感じて、もう一つ笑い声を落とす。
 
 槍と杖にするように、大地に突き刺して
 大きく一呼吸すれば、見えはしないが、
 空を見上げて、祈った。
 
 
 大事な友人が、無事であることを――

 
 
(*3) kasuga 2021/10/21(Thu) 19:36:01

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 それから、森の匂いに誘われて
 木々の合間を歩んでいれば、ひゅーひゅーを
 隙間風のような音が微かに聞こえた。
 
 槍を構えながら、音に近づいた。
 
 
  「 生きてるヒトかな〜?
    生きてるなら、なんか話してくれんかな? 」

 
 慎重に進み、警戒をしながら、
 口調だけは、緩やかにそう告げれば、
 身じろぐ気配を感じた。

 だが、その人はもう、手遅れのようだった。
 もうすぐ悪夢の化け物になってしまうらしい。

 自分の意識がなくなる前に殺してくれと頼まれた。
 
(*4) kasuga 2021/10/21(Thu) 19:36:03

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 
 
俺は――――
 
 
 
 
(*5) kasuga 2021/10/21(Thu) 19:36:06

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 俺は、彼が望むままに、トドメを刺した。
 エルフの青年だったらしい。
 青年と言っても、恐らく俺よりは年上だと思うけど。

 こういうことは、よくあった。
 悪夢が蔓延るようになってから、何度もあった。
 
 仕方がなかったんだ。
 もうどうしようもなかったんだ。


 創造主様ですら、悪夢の化け物になったものを
 殺して浄化するしかできない。

 浄化したとしても、その人は元には戻らないんだ。
 
(*6) kasuga 2021/10/21(Thu) 19:36:16

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 
 
  「 ………… もう、疲れた、なぁ 」

 
 
 
 乾いた声が、乾いた風に乗って、      
 カサカサと、木々の葉を揺らしていた。**  

 
(*7) kasuga 2021/10/21(Thu) 19:36:19

【独】 狩人 レーヴタント

/*
98はあかんのよ!!!
ユーラさん、もう次はない……

浄化したってよぉ、創造主様(おまえだ
(-9) kasuga 2021/10/21(Thu) 23:26:23

【人】 狩人 レーヴタント

 
 
 おまけを喜んで貰えれば、>>15
 渡して良かったと、にっこりと笑う。
 
 
  「 うんうん、楽しみんしてる〜
    またね、気を付けてねぇ〜 」

 
 へらりと、笑って見送れば、
 肉に齧り付くように、一度だけ肩を揺らした。
 
 
(28) kasuga 2021/10/21(Thu) 23:38:38

【人】 狩人 レーヴタント

 
 
 人間の子。
 魔族と比べれば、とても弱く脆い存在。

 だけど、本当にいつも感心させられるんだ。

 彼らの心は本当に強いと。
 短い生を懸命に生きる姿は、美しいと。
 
 
(29) kasuga 2021/10/21(Thu) 23:38:40

【人】 狩人 レーヴタント

 

 それから。
 美味しそうに食べる姿を見ると、
 苦労して、狩ってきた甲斐があるなぁと、嬉しくなる。

 生きる糧を得る為に戦う。
 喜んでくれる人たちの為に戦う。
 誰かが危険な目にあっているなら戦う。
 
 それが、俺が戦う意味だった。

 あとは、ゆるりと楽しく生きるんだ。
 眠い時は眠って、笑いたい時に笑う。

 泣くことは殆どないし、怒ることもあまりないけど。
 自由気ままに、何にも縛られない。

 それが、俺だ――**

 
(30) kasuga 2021/10/21(Thu) 23:38:42

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 
 創造主様が、守ろうとしてくれている。
 だというのに、生きる気力が湧かなかった。

 そんなことを思っていたから
 罰が当たったんだろうな。

 銅貨1枚分の奇跡だって。        
 本当は、貰えたかもしれないのに。    

 
 
(*18) kasuga 2021/10/22(Fri) 21:20:24

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 
  「 休む暇もないってぇのは、
    こ〜いうことなんかねぇ、鬱陶しい 」
 
 
 陽が落ちるにつれて、
 あたりはジリジリとした不快な音が多くなり、
 迫る気配に飛びのきながら、愚痴をこぼす。

 疲れたと、血反吐を吐いても、身体は勝手に動くんだ。
 
 だけど、そう。
 何かぬめるものを踏んでしまって、
 身体がぐらりと、傾いた。

 ぐ、と小さく呻いたところで、
 腹に、胸に、痛みが走った。
 
 
(*19) kasuga 2021/10/22(Fri) 21:20:28

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 
  「 ッ、ぐ……かッ、 」
 
 
 焼けるように熱く、痛む。
 そして、何かに浸食されているような気配に、
 嫌な汗が、額から流れ落ちる。

 
(*20) kasuga 2021/10/22(Fri) 21:20:30

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 
 
 このまま
ぬのか――

 
 
 
(*21) kasuga 2021/10/22(Fri) 21:20:32

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 
 そう思ったら、悔しくて。
 気づけば、呪文を唱えていた。

 今までで一番強い炎の魔法。
 
 
  「      」
 
 
 声にならない叫びの中で唱えれば、
 周囲総てを炎に彩って、すべてを
やし尽くして。
 
 
(*22) kasuga 2021/10/22(Fri) 21:20:34

【赤】 狩人 レーヴタント

 
 
 
 俺が最期に見たのは、
 赤々と炎に炙られるように
 照らされた――――――― 綺麗な星空だった。**
 
 
 
(*23) kasuga 2021/10/22(Fri) 21:20:36